象の耳 春季号
2024年04月01日
龍龍龍龍 四つでテツ
2024年4月1日
古い友人が贈ってくれた山形・米沢の日本酒「テツ」。なんと「龍」が四つ。
今まで「馬」が三つの呼び方は知っていました。
ちなみに馬が三つでヒョウ、またはヒュウ。
馬がたわむれたり走る音のことだそうですよ。
ところが龍四つとは…。
おそらく日本で一番画数が多い漢字ではないでしょうか。
俄然興味をもった私は、酒造元のホームページを開いてみました。
そこにはこう書いてありました。
~「龍」という文字を4つ書いて一文字の「テツ」と読みます。
漢字で最も画数の多い文字です。
そのくらい手間隙を掛け造り上げた純米大吟醸酒と言う意味もあります。
「龍」は古来より優れたものの象徴として崇められ、水神、酒神としても奉られてきた。
この「龍」を四文字組み合わせた。
テツという文字はもっとも画数の多い漢字というだけでなく、もっとも豪傑な姿を現している文字ともいえよう。
しかし、崇高にして勇壮な「龍」も”寄り合い所帯”になると世相同様「おしゃべり」になるとはおもしろい。
「集い、酔い、盛り上がり、和気あいあい」とした親しみのある「龍」の様態を、楽しくおしゃべりしながら呑める良縁の酒の標とした~。
なるほど。
馬三つも、龍四つも、楽しく語り、おしゃべりになるお酒なんですね。
ついでに日本酒のこともググッてみました。
クスッと笑えるようなネーミング。
たとえば福島県南会津には「俺の出番」。
岩手県北上市には「タクシ-ドライバー」。
これなど名作映画の主演・ロバート・デ・ニーロを連想させます。
くだって京都府宮津市に「最低野郎」、云われたらガッカリし、広島県竹原市には「夜の帝王」。
なんとなくニンマリ。
徳島県三好市には「残骸」。
不気味ですね。
私の地元北九州市小倉では「無法松」があります。
もっとも注目するのが、北海道小樽市の酒造メーカーさん。
その名も「雅夢」。
まさゆめと読むそうですが、弊社名と同じ漢字でとても気になりますね。
ググッてみると、
「雅夢」は女性酒造技能士7名を中心に仕込んだお酒だそうです。
ふわりと拡がる華やかな吟醸香と、優しい甘みが特長の純米大吟醸酒。
女性が造ったお酒ならではの繊細な味わいをお楽しみくださいと、ありました。
新潟県新発田市には、ずばり「夢」というお酒もありますし、福島県喜多方市には「夢心」というお酒もあります。
ようやく咲き出した桜の下で、このさい夢のあるお酒を傾けてみますか?
ご同輩(笑)。
(完)
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