株式会社 雅夢

ホーム›  芸術鑑賞会・ありがとう!豊国学園高校のみなさん

芸術鑑賞会・ありがとう!豊国学園高校のみなさん

2018年12月05日

11月30日(金)は、地元北九州市にある豊国学園高等学校の芸術鑑賞公演でした。

同校には2012年(平成24年)に「中国文化芸術夢公演」をご採用いただき、北九州芸術劇場で上演以来6年ぶりの受注でした。

 

当時もご担当してくださったM先生からは、「そのうち、またお願いしますよ」とのお言葉をいただいていましたが、灯台下暗しというのか、同校は北九州市門司区にあり、弊社から車で25分の距離ですし、いつでも行ける気安さからか、ずるずると無沙汰を重ねて数年が経っていました。

 

昨年久しぶりにお電話した際は、いわゆる営業の面談は禁止になったと事務室から伺ったものですから、以来M先生とはお会いできずにいたのです。

それが今年、それも10月になって突然M先生からお電話を頂戴しました。

「お元気ですか?これ、これ、こういう事情で、芸術鑑賞を急遽実施するようになった。作品は、予算は、日程は、会場は…。」

よどみないM先生のご丁寧なご説明を受けたのです。

問題は作品と日程です。

まずはお会いしましょうということで翌日の夜に同校をお訪ねしました。

 

久しぶりにお会いしたM先生は相変わらずダンディーなお方でした。

途中から教頭先生も同席され、三人で知恵をしぼりながら作品と日程を調整してゆきました。

そしてアジアン芸術夢公演の中から「モンゴルの風コンサート」に決定したというわけです。

 

豊国学園高等学校は、学校法人豊国学園が運営する1912年(明治45年)創立の今年で106年目を迎える北九州の伝統校です。

校舎は門司港を見渡す高台にあり、校訓「正しく、強く、朗らかに」のもと、何ものにも屈しない強靭な意志と公正、誠実な実行力に富んだ人間教育を根幹に据え、普通科と工業科を兼ね備えた男女共学の総合高校として、 生徒の個性を最大限に伸ばし、自主性を重んじた人間形成に努めています。

 

さて芸術鑑賞の作品「モンゴルの風コンサート」は同校の体育館で開催されました。

雄大なモンゴル大草原に思いをはせながら、たっぷりと馬頭琴の調べを楽しもうという企画です。

今回はそれに日本の伝統、津軽三味線の女性演奏家をコラボしてみました。

 

全ての準備を終えて定刻通り開演。

初めて馬頭琴の生音を聴く生徒たちも多く、「草原のチェロ」の音色に酔いしれていました。

中でも生徒のみなさんとコラボした「スーホの白い馬」は懐かしかったようで、大きな興味を呼びました。

生徒会のみなさん3名と司会者が、馬頭琴の生演奏に合わせて朗読したのです。

スクリーンでは漫画仕立ての画像も流れています。

小学校の教科書で学習した、あのスーホの白い馬が出現したのですから、それももう大変な反響でした。

 

プログラムはモンゴルの伝統曲あり、日本のバラードあり、そしてモンゴル独特のホーミーの披露ありと、女性司会者の名調子で会場はモンゴル一色に染まりました。

中でも日本の曲から選んだ「秋桜(コスモス)」。

嫁ぐ日を前にした母と娘の揺らぐ心情を咲き乱れるコスモスに求めた名曲ですが、演奏家は日本に来てこの曲を知りモンゴルに同じような曲があって好きになったということでした。

その曲とは「ノンジャ」。

ノンジャとは若い娘の名前。

やはり嫁ぐ日を前にした娘の心情は揺れ動きます。

そのそばにそっと寄り添うヒツジたち。

中でも子供のころから一緒に大草原を駆け回り遊んだヒツジは「メー、メー」とすり寄ってきます。 「ノンジャ、心配しなくていいよ。幸せになってね。」

やがて大草原に朝焼けが拡がるころ、ノンジャは両親やヒツジたちと別れ、馬の背に乗って遠く愛する男性のもとへ旅立つのです。

結婚して家を出ていく花嫁・ノンジャの姿が見えなくなるまで馬頭琴の静かな演奏が鳴り響きます…。

 

そして日本から津軽三味線の登場。

若い女性が奏でる津軽三味線の演奏も珍しいのですが、彼女がご披露した「津軽あいや節」、「津軽じょんから節」の哀切のメロディーと、力強いバチ捌きにも大きな拍手が沸き上がりました。

 

モンゴルと日本。

二人のアーティストが紡ぎだす独自の音世界が、生徒のみなさんの心に染みついたことでしょう。

楽しかった豊国学園高等学校芸術鑑賞会。

このような機会を設けてくださったご担当のM先生をはじめ、多くの先生方や保護者の方々に心から御礼申し上げます。

そしてありがとう、ほんとうにありがとう豊国学園高等学校のみなさん!

 

ところでこのブログを発見してくださった方は、ぜひ公演の感想や印象を書き込んでくださいね。

生徒のみなさんの率直なご意見を教科書に、私たちも日々勉強しますから。

また㈱雅夢のフェイスブックもご参照ください。

 

この道一筋、まっすぐ、雅夢(がむ)しゃらに。

それではまたお会いしましょう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です