株式会社 雅夢

ホーム›  象の耳 新春号  ダイエーの創業者・中内功さん

象の耳 新春号  ダイエーの創業者・中内功さん

2024年01月01日

2024年1月1日

新年おめでとうございます。

令和6年の朝が来ました。

今年も一年よろしくお願いいたします。

新年早々の象の耳。

一世を風靡したスーパーダイエーの創業者・中内功さんの逸話から。

多忙で要職の氏に側近が言った。

「会長、飛行機は、ぜひプレミアムシートに乗ってください」

「プレミアムに乗れば速く着くんかい?」

氏独特の関西弁でニヤリとし、頑なに普通席を選んだ。

しかも予約の席は最後方。

多忙な氏は定刻寸前に前方から乗りこみ、顔が合う搭乗客、なかでも主婦らしきご婦人を選んで、

『ご旅行ですか?』『お邪魔します』と、声かけながら腰をかがめて後方へ進んだ。

いぶかる側近に、

「オレたちの商売は主婦に支えられ、大根一本、ネギ一本を買ってもらうんだ。

感謝以外に、何かあるか?」

価格破壊スローガンとする拡張路線を進めたダイエーは、松下電機(現パナソニック)に対抗し、当時10万円台だったカラーテレビを半額で発売、メーカーの度肝を抜いた。

玉ねぎが国産不況であれば船を仕立てて海外産を緊急輸入し供給と価格を維持した。

時代柄、ありとあらゆる多角経営を余儀なくされたダイエーは、スポーツ事業にも尽力し、バレーボールやプロ野球の振興に手を尽くした。

流通革命を掲げ波乱に満ちた人生。

まさに中内さんは時代の寵児だったのかもしれないが、あのような剛毅でありつつ、繊細な気配りもする経営者を私は知らない。

と同時に、氏のような経営者の再来を強く希む1年でありたい。

その中内功語録から

・ええ恰好をするな。現実に足をつけ。自分の体で考えたこと以外は言うな。実践とは自分で手を汚して最前線に出てはじめて分かる。

・自分を進んで危機に追い込んでいき、持てる全力を投入する。これが本当の人生である。

・プロとは一つの仕事について一芸に秀でた人、一流になろうと努力している人のことである。今後、会社も自分を売り込むだけのプロの技術を持っている人が必要になってくる。

・人間とは本来弱いものだ。だが、信念とか使命感で行動する時は、なぜか果てしなく強くなる。

・人間の能力にそんなに差はない。やる気さえあれば、誰でもたいていのことはできる。

・バカと天才とは、この世に存在することは稀である。すべてが我々凡人の世界である。そのなかで半歩前に踏み出すことのできる勇気を持つことが大切である。

・相手の言葉を繰り返す。

・現実という壁の前に立った時、いたずらに壁の厚さのみを測ることがないだろうか。実行する前に言い訳を考えていないだろうか。とにかく壁に体当たりしてみることだ。

・落伍者とは戦う心を失った人を言う。

とくに、「相手の言葉を繰り返す」と「壁に体当たりしてみる」いう訓えと、「プレミアムに乗れば速く着くんかい?」。このジョークは飛行機に乗るたびに思い出す、私のお気に入りだ。

皆さまとこの国の1年のスタートが順調な滑り出しでありますように。

(完)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です