芸術鑑賞会 第二高等学校のみなさん、ありがとう!
2022年11月22日
11月8日(火)は熊本県立第二高等学校の創立60周年記念芸術鑑賞会だった。
会場は熊本県立劇場で収容客数1,810席を誇るコンサートホール。
ここに1,200名を超える生徒たちと先生方が集まった。
演目は「中国文化芸術夢公演」。
コロナ禍で危惧された公演回数は、結局1日1回の公演となった。
同校では「アジアン芸術夢公演」以来2回目のご採用である。
万一コロナ禍が蔓延しだしたときの対応として、出演者やスタッフは前日夜から熊本入りし、私たちは万全の態勢で臨んだ。
第二高校は熊本市東区に位置する。
そこから中央区の熊本県立劇場まで生徒のみなさんは移動しなければならない。
まず入場は12時から1年生、続いて2年生、3年生の順番で、密にならないように、粛々と実に90分かけて計画的に行われた。
客席3階部分と2階席の一部、そして2階席、1階席の袖部分に1年生が着席。
2階席の一部と1階席後方に2年生が着席。
1階席前方が3年生という割り振りで、念のため1階席の前方3列は空席に。
これは中国雑技という芸の性格上、度重なる地震に懲りた熊本県民としての、万一あってはならない事故対策としての配慮である。
当日の最終打ち合わせで確認した座席表はコロナ禍対策を念頭にした綿密で完璧な配置だった。
ご担当のI先生をはじめ、携わった先生方の深いご配慮に感謝するばかりだったが、実際のところ客席の割り付けは大変な作業であっただろう。
それもすべて生徒たちに安全安心な喜びと感動をプレゼントしたいと願う先生方のお蔭であった。
定められた客席に粛々と向かう生徒たちの足取りも軽い。
そう言えばこんな現象もあった。
通常は、着席を終えた生徒のみなさんに対する全体的なご指導は先生方が行うのが多いが、第二高校では、生徒会や放送部のみなさんが率先してその役目を果たしてくれた。
当方のMCとの打ち合わせも完璧。
そして定刻13時40分、本ベルが鳴った。
MC登場。
早くも拍手が。
やがて開演。
メリハリ利いた拍手と手拍子と、どよめきと歓声に満ちた公演に終始した。
ご担当のI先生をはじめ、スタッフ・舞台進行のGや音響のTやF、PC担当のKも、照明ルームで携わるSやK.はもちろん、MCのMや担当のFも思わずにっこり。
また打ち合わせ、仕込みの間中、お世話になった熊本県劇スタッフの旧知のみなさんも
「私たちも楽しみにしています。」
と笑顔を見せてくれた。
この舞台は、日ごろはクラシックやオペラなど音楽公演が多いからかもしれないが
みんながコロナ禍をはじめとする昨今のモヤモヤした気分をスッキリ、楽しくしたいと思っていたのは間違いない。
いわばみんなの願いを乗せたこの公演は、一気にアクセル全開となったのである。
ところで開演前に、恐縮ながら、わざわざ挨拶にいらっしゃったM校長先生の
「創立60周年記念の芸術鑑賞を楽しみにしています。今日はよろしくお願いします。」
「ありがとうございます。今日はしっかり務めさせていただきます。もしよろしければ開演前のご挨拶を校長先生から頂戴したいのですが…。」
「いや、いや、私は今日は客席で充分楽しませていただきます。私の挨拶より、生徒たちはこの公演を待ち望んでいますから。」
「承りました。どうぞお任せください。しっかり頑張ります。」
とてもフランクで理知的な校長先生だった。
演目のうち圧巻はダブル変面。
私たちとしては、雑技のスターが演じる変面と、京劇のスターが演じる変面は、その手法、振り付けに違いがあるので、それも含めてたっぷりお見せしたい。
違いが分かるかな?
出演者の動きに釘付けの生徒たちだったが、たぶん多くの生徒たちは分らなかったでしょう。
プロの演技とはそういうもの、なんて、ちょっと威張ってみたい私たちでした。
終演後、出演者のみなさんは舞台裏で満面のポーズ。
楽しかった熊本県立第二高等学校芸術鑑賞会。
このような機会を設けてくださったご担当のI先生をはじめ、多くの先生方、保護者の方々に心から御礼申し上げます。
そしてありがとう、ほんとうにありがとう第二高等学校のみなさん!
ところでこのブログを発見してくださった方は、ぜひ公演の感想や印象を書き込んでくださいね。
生徒のみなさんの率直なご意見を教科書に、私たちも日々勉強しますから。
また㈱雅夢のフェイスブックもご参照ください。
この道一筋、まっすぐ、雅夢(がむ)しゃらに。
それではまたお会いしましょう。
(完)
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