芸術鑑賞会 熊本県立第一高等学校のみなさん、ありがとう!
2020年11月14日
11月11日(水)は熊本県立第一高等学校の芸術鑑賞で会場は同校体育館。演目は「アジアン芸術夢公演」でした。
初めて同校をお訪ねしたのは昨年の10月末。
ご担当のT先生は当方の提案を真摯に受け止めてくださり、まずは今年度開催11月初旬の古典芸能、柳や花緑さんの落語会が終わったらさっそく検討しますとおっしゃってくださった。
そして11月中旬、
「検討の結果、来年度はガムさんのアジアやりますよ。よろしく。ただし正式決定は来年1月になります」
とのお電話をいただいた。年が明けて本年1月中旬
「ガムさん、契約交わしましょう。よろしく」。
実に約束どおり、スピーディーなT先生の対応に感謝するとともに、「こんなにスムーズに対応してくださって、失礼ながらまるで狐につままれたみたいだね(笑)」。
社内は笑顔に包まれたのだが、T先生はもちろん、私たちも想像しなかったその“狐”は居たのでした。
それも新型コロナウイルス(COVID-19)というとんでもない厄介者が…。
年度が替わった4月、E先生から、
「担当をT先生から引き継いだEです」
とご丁寧なお電話があり、そのうち打ち合わせをというご連絡をいただいた。
6月中旬、E先生と初めてのご挨拶と打ち合わせ。
弊社独自の新型コロナウイルス対策案とプログラム案をお渡しし、あらゆる対応策を考えようとなったが、ちょうど新型コロナウイルス蔓延の真っただ中、打ち合わせは、延期、中止を見据えての重いものでした。
熊本県立第一高校は熊本市中央区古城町の小高い丘にある公立高等学校。略称は「一高」(いっこう)、または「第一(だいいち)」。 1903年(明治36年)に開校した熊本県立高等女学校を前身とする名門校で、2003年(平成15年)には創立100周年を迎えています。
ところで熊本に
♪あんたがたどこさ 肥後さ 肥後どこさ 熊本さ 熊本どこさ 船場(せんば)さ 船場山には狸がおってさ…。♪
で知られる日本の伝統曲があります。
熊本第一高校はこの船場山の一角にあり、熊本城内に位置しているのです。
じっさい狸も住んでいるようで都心でも珍しい自然林に囲まれたすばらしい環境に位置していました。
そして校内に「夏雲の湧きてさだまる心あり」の句碑がありました。
これは俳人・中村汀女の作で、母校の創立80周年を記念して建立されたもの。
「モクモクと湧き上がる入道雲のように、心の中に確かな志、強い決心を持ちなさい」。
後輩たちに語りかける汀女の凛とした教えを感じましたね。
今でいえば、コロナに負けるな。その先をめざし、志を果たしましょうとも受け取れます。
そのコロナ禍に遭遇し、芸術鑑賞を開催するべきか中止するべきか、生徒たちのために、いったいどうするべきか、学校は悩みに悩んだのです。
あらゆる最悪事態を想定し、先生方は会議を重ね、対策案を編み出し、やがて生徒たちのために開催すると決断しました。
その先生方のご心労に、私たちは、万全の体制で臨みすばらしい公演内容で応えなければならない。
打ち合わせの帰途、校内から見える、被災したとはいえ堂々と建ち続ける熊本城のくっきりした雄姿に、私たちは誓ったものでした。
公演はおかげさまで大盛況でした。
とくに今回特別にキャスティングした若いインドネシア女性たちによる舞踊は生徒たちの関心を集めたようです。
豪華絢爛な衣装、時にコミカルなしぐさもある仮面の舞に生徒たちは興味津々。
すべての華美をそぎ落としたのが日本文化の粋だとすれば、この仮面の舞は、そのむかし、海を越え、はるか南から伝来して、日本で深く浸透し、昇華されて、たとえば日本のお能になったのかもしれません。
さらにネパールのバーンスリ(竹笛)や韓国のチャンゴ(杖鼓)、モンゴルの馬頭琴、そして日本の津軽三味線の音色は生徒のみなさんの心に深く染み渡ったことでしょう。
まさに、Asia is One(アジアは一つ)なんですね。
それにしてもこの状況下でもなんとか生徒たちに芸術鑑賞を、という先生方の熱い思いに応えるように、生徒たちのアジア音楽に対する集中力は見事でした。
マスク着用の為、はっきりと表情は見えませんでしたが、生徒たちの熱い眼差しは、しっかりと舞台に向けられていました。
もちろん私たちも密を避けるため、万全の対応をし、1日2回の公演でしっかり対応しましたよ。
楽しかった熊本県立第一高等学校芸術鑑賞会。
このような機会を設けてくださったご担当のE先生や前任のT先生をはじめ、多くの先生方、保護者の方々に心から御礼申し上げます。
そしてありがとう、ほんとうにありがとう熊本県立第一高等学校のみなさん!
ところでこのブログを発見してくださった方は、ぜひ公演の感想や印象を書き込んでくださいね。
生徒のみなさんの率直なご意見を教科書に、私たちも日々勉強しますから。
また㈱雅夢のフェイスブックもご参照ください。
この道一筋、まっすぐ、雅夢(がむ)しゃらに。
それではまたお会いしましょう。
この前の芸術鑑賞会は最高でした!アジア音楽って、ほんとに知ってるようで知らないものもあってとても興味がありました。あの仮面の踊りも顔が見えて可愛かったです。また見たいです。みなさんもがんばってください。僕もがんばります。
KO-11さんへ
すてきなコメントありがとうございます。楽しんでいただいたようで嬉しいです。あの仮面の舞はインドネシア舞踊で「トペンプタウィ」といいます。また今後も応援してくださいね。もちろんコロナに負けず、お互いに頑張りましょう。
アジアの音楽よかったです。ネパールの笛や韓国の太鼓は一流でした。
馬頭琴もよかった。できないと思うけど弾いてみたかったな。またいつか聴いてみたいと思います。いまはアジアに興味持っています。来てくれてありがとうございました。
asoさんへ
書き込み有難うございます。ねっ、アジアの音楽って、日本と似ていて、非なるものですが、心にぐっときますでしょう?なぜなんでしょうね。多分、日本人である私たちのルーツだからかもしれない、なんて私たちは思っています。言葉や文化は違っても、音楽って心をつなぐのに最適ですよね。これからもアジアのみなさんと仲良くしたいですね。