芸術鑑賞会・宗像高校のみなさんありがとう
2019年05月07日
楽しかった岐阜聖徳学園の公演を終わり、帰社した連休明けの2月12日(火)。
初めてのお電話を頂戴しました。
お電話くださったのは福岡県立宗像中学校・高等学校のT先生。
宗像高校といえば、県内でも高い偏差値を誇る大学進学校として有名ですが、これまで芸術鑑賞会はまったく開催していません。
したがって私たちにとって遠い存在の学校だったのです。
T先生はお電話でこうおっしゃいました。
「おかげさまで本校は今年創立100周年を迎えます。
その記念として高名な識者をお招きして講演会を計画しているのですが、この100周年を祝い、次の100周年のスタートに当たって、さらに生徒たちの記憶に残るようなイベントができたらと考えています。
そこで講演会に引き続いての芸術鑑賞開催の提案が沸き上がったのですが、時期的にも、予算や日程など、なかなかハードルが高くて迷っているのが現状です。
そんな中、県内の他高校にも周年行事の実施状況や芸術鑑賞の内容結果など問い合わせたところ、ガムさんを推奨するお声がありました。
まことに唐突ですが、限られた予算ですけど、ご相談に乗っていただけますでしょうか?
創立記念行事開催日は4月26日(金)、会場は宗像ユリックス・イベントホールです。」
理路整然とお話になるT先生の要旨はそんな内容でした。
もちろん弊社にとって突然ながらありがたいお電話であり、知恵を絞ることをお約束しましたが、まず難しいのが日程の4月26日(金)が10連休の前日で何かと多忙であり、それに開催まで2か月余りしか準備期間がないこと。
次に公演時間が60分しか取れないこと。
そして予算が乏しいことがネックでした。
逆に嬉しかったのは、創立100周年という佳節の行事に弊社が関われること。
何より芸術鑑賞を実施した他の高校からの評判がよいということでした。
ここまで信用していただけるのであれば、これは何とか実現しなければならない。
その日からT先生との打ち合わせは続きました。
T先生は、理知的なうえに笑顔が美しい素敵な女性教師。
私たちは100周年記念行事の実りある成果に向けてフランクに協議しました。
「生徒のために心に残る作品を」。
T先生の生徒たちを思い、100周年記念行事によせる熱意には深い感銘を受けました。
やがてご採用いただいたのは「モンゴルの風コンサート」。
これからアジアをはじめ世界に雄飛する生徒のみなさんに、まずはモンゴルの素敵な音楽をたっぷり楽しんでいただこうという趣向です。
さて当日。
第1部の講演者は、なんと宗像高校卒業で県内初の女性市長である伊豆美沙子宗像市長でした。
伊豆市長の講演は
「人生には、上り坂、下り坂、ま坂がある」
というスピーチから、
「カント オロワ ヤク サクノ アランケプ シネプ カ イサム(天から役割なしに降ろされたものはひとつもない)」
というアイヌ民族のことわざで終わりました。
とても素晴らしい内容であり、楽屋のモニターで拝聴した私たちは深い感銘を受けました。
さあ第2部は私たちの出番です。
馬頭琴奏も気合が入りました。
オープニング曲の「朝焼け」で、早くも束ねた楽器の弓の糸の一部が切れるほど熱演しましたし、生徒のみなさんは珍しい馬頭琴の演奏を凝視し、耳をそばだてて聴き、大きな拍手で応えてくれました。
遥かモンゴル大草原の風がみなさんの心に宿ったことでしょう。
これからの100周年に向けて、宗像中学校・高等学校の新しい歴史を担う、素直で上品な生徒のみなさんに心からエールを贈るとともに、感謝の気持ちでいっぱいの公演でした。
楽しかった宗像中学校・高等学校創立100周年記念芸術鑑賞会。
このような機会を設けてくださったご担当のT先生をはじめ、楽屋までお越しいただきご挨拶を頂戴した上に、終演後は宗像銘菓のお土産まで持たせてくださったM校長先生や多くの先生方、保護者の方々に心から御礼申し上げます。
そしてありがとう、ほんとうにありがとう宗像中学校・高等学校のみなさん!
ところでこのブログを発見してくださった方は、ぜひ公演の感想や印象を書き込んでくださいね。
生徒のみなさんの率直なご意見を教科書に、私たちも日々勉強しますから。
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この道一筋、まっすぐ、雅夢(がむ)しゃらに。
それではまたお会いしましょう。
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