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芸術鑑賞会・鞍手高校のみなさん、ありがとう!

2018年10月27日

昨年2017年11月24日、1枚のFAXが弊社に届いた。

福岡県立鞍手高等学校のT先生からだった。

拝読すると、ご丁寧な時候のあいさつに続き、希望日程、希望公演時間、会場、ご予算を書いてくださり、候補に挙げたいので対応してくださいとのご親切な内容だった。

 

鞍手高校では2005年に初上演させていただいてから、この分野での芸術鑑賞は今回で3回目の公演受託となる。

実は昨年春に、

「ぼちぼちいかがでしょうか?」

とお電話した際、

「今年は学校創立100周年の佳節になるし、記念式典などで行事がいっぱいだから来年以降にしましょう」

とT先生はおっしゃっていた。

そのT先生からのご連絡だったから嬉しさが込み上げてきたのは間違いない。

思わず

「さすが筑豊の先生はスジが通っている。口約束でもしっかり守る、『男』みたいだなー」

と漏らしたら、

「あら、男性の先生なんですか?」

と女性社員から茶化された。

 

T先生は聡明でチャーミングな女性の先生なのである。

「男らしいとか、男っぽいとか、男って、そんなに偉いんですか?この世は男女平等なんですよ。いつもおっしゃってるじゃないですか、あたりまえのことをあたりまえに、正直にこつこつと続けることや、情熱もって仕事に取り組むことに男女の差はないって!」

また怒られた。

つい滑った口先に反省である。

 

ということで、10月23日(木)は福岡県立鞍手高等学校の芸術鑑賞「中国文化芸術夢公演」だった。

会場はユメニティのおがた。

JR直方駅裏に建つ白亜の文化施設である。

今年創立101周年を迎える鞍手高校は、「質実剛健・自学自習」の校訓のもと、校是が示す文武両道の「たくましき前進者」を多く輩出し、文科省からSSH(スーパー・サイエンス・ハイスクール)及びSGH(スーパー・グローバル・ハイスクール)の両事業に九州で唯一指定された名門校。

男子は濃紺色の学生服。

女子は赤色ネクタイのセーラー服。

また、男子は学生帽を着用し、男子のみ下駄履きも許可されている。

とここまで書いて、あとは公演を担当してくれた、くだんの女子社員に任せよう。

というのも、この日は岡山県立水島工業高等学校の芸術鑑賞「アジアン芸術夢公演」とダブっていたのである。

 

中国雑技を中心としたスピーディーな作品と違い、アジアの音楽は微妙な音の感覚にこだわるし、なによりリズムも文化もまったく違うネパール、韓国、モンゴル、そして日本のアーティストの合体だから、いわば接着剤としての私の役割があるのである。

またこの組み合わせで公演を行っているのは全国で弊社だけなのである。

 

もちろん弊社の公演には必ず担当者が常駐し対応に当たる。

よくもれ聞くように、営業社員は公演当日に顔を見せず、現場を他の業者に任せるなどといったことは一切ありえないのだ。

ただし今回のように公演が重複する場合は、後任の担当者を紹介かたがたお伺いし、事前に学校側に了承をいただいている。

今回も事前に申し出た弊社の願いをT先生は快く了承してくださった。

さてここからは、担当者に指名した、くだんの女子社員の筆となる。

 

すべての仕込み作業もリハーサルも最終打ち合わせも済ませて、出演のみなさんと私たちスタッフは、生徒のみなさんの入場を待ちました。

やがて開演。

オープニングから会場は大きな歓声に包まれました。

スピーディーに展開する演技に、生徒のみなさんは魅せられ大きな感動の拍手をくださいました。

ただ途中、生徒のみなさんと交流する場面で、こういうことがありました。

それは「コマまわし」という演目で、舞台に上がった生徒がコマまわしの体験をするのですが、うまくできなかったのです。

中国雑技は一発勝負。

それだけに集中力と日ごろの訓練が必要ですが、初めて体験する生徒がうまくいくはずがありません。

「失敗してもいいんですよ。やり直せば。必ずできるようになりますよ。」

そんな私たちのメッセージを受け止めたのか、その生徒は繰り返し真剣にチャレンジしてくれました。

そして最後はみごとやり遂げました。

会場は割れんばかりの拍手でした。

簡単そうに見える技でも、いざやってみるとなかなか難しいもの。

だから勉強でも部活でも日ごろの繰り返す訓練が必要ということを、その生徒さんはみごとに体現してくれました。

さすが鞍高生、すばらしい光景でしたよ。

ところで開演前にご担当のT先生が”美味しいプレゼント”をくださいました。

可愛い形をした銘菓・ひよこ饅頭です。

開演が近づくと食べ物を一切口にしない出演者たちですが、ひよこ饅頭の誘惑には勝てません。

「おいしい、おいしい」の連発でした。

T先生、お心遣いいただきほんとうにありがとうございました。

 

楽しかった鞍手高等学校芸術鑑賞会。

このような機会を設けてくださったご担当のT先生や、そして楽屋までお越しくださりご丁寧にご挨拶を頂戴したK校長先生をはじめ、多くの先生方や保護者の方々に心から御礼申し上げます。

そしてありがとう、ほんとうにありがとう鞍手高等学校のみなさん!

 

ところでこのブログを発見してくださった方は、ぜひ公演の感想や印象を書き込んでくださいね。

生徒のみなさんの率直なご意見を教科書に、私たちも日々勉強しますから。

また㈱雅夢のフェイスブックもご参照ください。

この道一筋、まっすぐ、雅夢(がむ)しゃらに。

それではまたお会いしましょう。

“芸術鑑賞会・鞍手高校のみなさん、ありがとう!” への2件のフィードバック

  1. 坂本 より:

    鞍手高校の3年生です!
    僕は中国龍鳳芸術団の方々に感謝を述べようと思います!
    僕は模擬試験の結果が良くならず悩んでいるのですが、芸術団の方々からの「失敗してもいいんだよ。やり直せば、必ずできるようになりますよ。」という言葉を聞き、今は失敗ばかりですがあきらめない心を持つことが出来ました!幼い頃から雑技の練習に励んでる姿が動画に出ていましたが、それを見ると僕は恥ずかしくなりました。だから、鑑賞会の時は僕の人生観を変えて下さったので終始感動して泣きそうになっていました。僕は今失敗してばかりですが、芸術団の方々のように努力に努力を重ねて本番では失敗しないような僕自身の演技を入試にぶつけたいです!本当は面と向かって感謝の意を述べたいと思っているのですが、それは無理ですのでここのコメントに書かせてもらいました。また、近くで御公演をなさる時は絶対行きたいなと思います!また、芸術団の方々に会えるのを楽しみにしています!僕の人生観を変えて下さった皆さん!本当にありがとうございました!

    • gam より:

      ※鞍手高校三年生の君へ※
      率直なご感想ありがとうございました。私たちのメッセージを真摯に受け止めていただき、感謝するとともに光栄に思っています。
      そういう私も、高校生の頃は失敗の連続でした。と、言うのも、失敗したら恥ずかしいから。難しい課題からは逃げていたのです。でもその事は、結局自分を甘やかすだけで何の成果も生みません。「失敗してもいい。そのうち成功するまで、コツコツやるさ」と思い直したら気が楽になりました。
      雑技団のみなさんも一緒です。最初は失敗ばかり。でも、あきらめずに一歩一歩、努力を続けてきたからスターになったのです。
      あなたの前途は開けていますよ。ひとつひとつ課題をクリアーしてゆきましょう。私たちはあなたを応援しています。コメントいただき、ありがとうございました。

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