芸術鑑賞会・水島工業高校のみなさん、ありがとう!
2018年10月25日
10月23日(火)は岡山県立水島工業高等学校の芸術鑑賞。
2016年の「中国文化芸術夢公演」に続き、2年ぶり2回目の受託で、作品は「アジアン芸術夢公演」でした。
ご担当はO先生。
とても理知的でご親切な先生であり、生徒のみなさんにすばらしい芸術を鑑賞させたいと願うお気持ちは人一倍強く、それだけに作品選考にあたっては鋭い見識と洞察力で判定なさっているお方です。
したがって数ある候補作品から、弊社の作品をご採用いただいたO先生のご期待を上回る評価は、絶対にいただかなければなりません。
とくに作品が音楽だったし会場が体育館だったので、音作りにかける時間を充分に取り、音響スタッフは気合を入れて準備しました。
また今回はサプライズで、今売り出し中の津軽三味線の女性演奏家を特別出演させました。
彼女には
「『じょんから』1曲だけでいいよ。渾身の演奏をしよう」
と送り出し、みごと期待に応えてくれました。
また韓国からは、三面太鼓のニュースターを出演させました。
彼女もみごと期待に応えてくれました。
笑顔の素敵な信頼できる実力派の女性でしたよ。
ところで水島工業高校、愛称は水工(みずこう)の校訓は、「誠実は人間最高の善である」であり、教育目標は「本物を目指す」とあります。
生徒のみなさんたちは、専門的な知識や技術の習得、それに伴う資格取得や部活動やモノづくりを通して、自分自身を磨きあげることで本物を目指しているのです。
特筆すべきは3年前、手作りの動力飛行機エアロMECIAの走行実験をしたこと。
高校生が製作することは極めて珍しいといわれる快挙でした。
さて「アジアン芸術夢公演」の提案にあたり、O先生にはじっくり作品コンセプトをお話しさせていただきました。
アジア4か国ミュージックの中に、なぜ世界の最貧国といわれるネパールの音楽が入るのか、いったいネパール音楽のどこが良いのか、O先生は真剣に受け留めてくださいました。
巨大なビル群、空を走るハイウェイ、24時間ネオン輝く大都会、無数に張りめぐらせたネット社会、有り余る財力…。
すべて先進国家の象徴であり、それを支える技術者を水工が輩出していることも事実ですが、文化や芸術やアイディンティテイーは、もとい、いわゆる人間の求める豊かさって何なのでしょうか?
O先生との協議はそこに行き尽きました。
「ネパールの彼に、生徒たちを前にして現状を話してもらうのはどうだろう?」
いわゆるプログラムにトークをはさみ、出演者の生の声でネパールの現状を生徒のみなさんにお話しするのです。
そうアイディアを出したのはO先生でした。
もちろん大賛成。
こうして通常の「アジアン芸術夢公演」とは一味違う公演となりました。
水工の生徒のみなさんは、O先生をはじめとする先生方の意図するところを見事に受け留め、私たちのメッセージを心に深く受け留めてくれたと思います。
人間が進化するには文明の発展が不可欠。
でも人間らしく有るためには文化の理解が必要なんだ。
そしてそれを差別なく尊重することで、友情が芽生え、共生することで、平和の足音が聞こえてくるんだ。
水工の生徒のみなさんは心の奥深くにアジアのメロディーを刻んでくれました。
やがてラストの「アジアンビーツ」に引き続いた「ランバダパーティー」。
もちろん、生徒のみなさんも、先生方も、出演者も、スタッフも楽しく盛り上がりましたよ。
とくに司会者の彼女。
台本にはない踊りのレクチャーを急遽始めて場内を盛り上げてくれました。
水工の生徒のみなさんに「わかっていただきたいもの」が、彼女の心をとっさに動かしたんでしょうね。
このランバダパーティーのテーマである、”自由に、形なんて、踊り方なんてないんだ、あくまで自由に、 ワン、ツゥー、スリー、フォー!”
いやはや盛り上がりましたね。
まさに”Asia as One”(アジア は一つ)。
とても感動する嬉しい公演でした。
楽しかった水島工業高等学校芸術鑑賞会。
このような機会を再び設けてくださったご担当のO先生や、多くの先生方や保護者の方々に心から御礼申し上げます。
そしてありがとう、ほんとうにありがとう水島工業高等学校のみなさん!
ところでこのブログを発見してくださった方は、ぜひ公演の感想や印象を書き込んでくださいね。
生徒のみなさんの率直なご意見を教科書に、私たちも日々勉強しますから。
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この道一筋、まっすぐ、雅夢(がむ)しゃらに。
それではまたお会いしましょう。
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