芸術鑑賞・水島工業高校のみなさん、ありがとう!
2016年10月28日
水島工業高等学校は、通称は「水工(みずこう)」と呼ばれ、市民に親しまれている県立高校である。
倉敷市水島地区を中心とした産業界で活躍できる人材の育成を目的に、1962年(昭和37年)に設立され、今年度で創立55周年を迎える文武両道の工業高校。
校訓は「誠実は人間最高の善である」。
調和のとれた社会人として必要な資質を養うとともに、健康で進取的な実践的技術者の養成を目指している高校なのである。
前年度、弊社は同じ倉敷市内にある倉敷工業高校で芸術鑑賞を承った。
倉敷工業高校は、通称を「倉工(くらこう)」と呼ばれ、同じく市民に親しまれている県立高校である。昨年はくらこう、今年はみずこう。
2年連続して同じ市内の、それも同じ工業系の高校からオファーを頂戴することはありがたいことだ。
たぶんご担当のO先生は、倉敷工業高校での弊社の公演内容にご注目されたことだと思う。
これから社会人となったり、大学に進学する高校生が、同じような時期に、同じような内容の芸術を等しく鑑賞し、感動を共有することはとても意義あることだと、私たちも考える。
またこんなエピソードも耳にする。
生徒たちの進学した高校は違っても、中学校時代の友人関係に変わりはない。
生徒たちは、他校に通う友人たちとSNSなどを駆使し情報交換しているのだと。
その中に芸術鑑賞行事も当然入る。面白かったとか感動したとか、逆につまらなかったとか、なかには時間の無駄と思う生徒もいるそうである。
問題は生徒のみなさんに、つまらなかったとか、時間の無駄と思わせた作品や、それを売り込み言葉巧みに上演した業者にある。
こういう業者は断固淘汰されるべきだと思う。
ところで水島工業高校のO先生は、公演に先立ってはるばる北九州までお見えになり、弊社の公演を視察してくださった。
この時の公演は文化祭のトリとして設定されたのだが、文化祭の生徒のみなさんの演目が長引き、結局当初の予定時刻を30分遅らせての開演となった。
お忙しいのにかかわらずO先生は弊社の公演を最後まで観ていただいた。
そして後日、お褒めの言葉と同時に的確でご親切なアドバイスをいただいた。
もちろん水島工業高校の公演では早速それを活かし生徒のみなさんから大きな拍手を頂戴した。
論語でいう、「過ちて改めざる、是を過ちという」である。
良かれと思うことは積極的に取り入れ、一歩でも二歩でも高みをめざすのが弊社の方針。
この姿勢が先生方に好評を頂戴している所以であろうと自負している。”だから、ガム”なのである。
さてその水島工業高校芸術鑑賞会、演目は「中国文化芸術夢公演」だった。
会場は広い体育館。生徒や先生方を入れて900名以上のみなさんが熱心に鑑賞してくれた。
今回のサプライズとして、9月に初めて来日した足芸の女性出演者を投入した。
彼女は全く日本語がわからないが、舞台に立つとそこはプロ。
背が高く、美人の彼女は周りを華やかにし、鮮やかな演技で観客席を魅了した。もちろん岡山県で初登場であった。
またもう一つサプライズもあった。
演目フラフープで生徒のみなさんと交流するコーナーで、積極的な3名の生徒さんが舞台上に上がってくれた。と同時に女性司会者が「あと一人、そうですね、先生!どなたかお願いできますか?」と切り出し、スタスタと場内に下りて行ったのである。
やがて彼女が指名したのは、なんとN校長先生だった。
もちろん彼女は、その方が校長先生であると知らなかったのだが、場内は割れんばかりの喝采に包まれた。
ところで突然の指名を受けたN校長先生はさすがだった。
なんと立ち上がって笑顔で舞台へ向かってくださったのである。
そして生徒に交じって腰を振り、フラフープを回した。
N校長先生の真剣な姿は爆笑から大きな拍手に変わった。何事にも誠意をもって真摯に取り組む大切さを身をもって生徒に説いた瞬間だった。
まさに校訓にある「誠実は人間最高の善である」を体現してくださったN校長先生に、私たちは感動した。
終演後、ご担当のO先生から
「想像以上の内容で大変良かったです。ありがとう。」
と嬉しい評価をいただいた。
それもこれも下見をなさり、会場の図面をきちんと作成し、緻密なタイムスケジュールを作成、搬入出にお手伝いしてくれた生徒の手配など、至れり尽くせりの準備を万端になさったO先生のおかげである。
とても感謝しきれないほど万全の受け入れ態勢でO先生は私たちを迎えてくださった。
改めて御礼申し上げます。
楽しかった水島工業高等学校芸術鑑賞会。
このような機会を設けてくださったご担当のO先生を始め、誠実は人間最高の善であるという校訓を自ら体現してくださったN校長先生を始め多くの先生方や保護者の方々に心から御礼申し上げます。
そしてありがとう、ほんとうにありがとう水島工業高校のみなさん!
ところでこのブログを発見してくださった方は、ぜひ公演の感想や印象を書き込んでくださいね。生徒のみなさんの率直なご意見を教科書に、私たちも日々勉強しますから。
それではまたお会いしましょう。
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