感謝と誇り
2015年11月09日
2年前の芸術鑑賞で大好評をいただいた高校があった。 終演後、ご担当してくださった先生のお顔は上気し、満面の笑みで
「すごいねえー、よかったよ。実に素晴らしかった。」 とお褒めの言葉をいただいた。
「ありがとうございます。またよろしくお願いします。」 と応える弊社に、
「もちろん、次回は3年後だね、3年後。今の生徒が入れ替わったら、またお願いしますよ。」
とその先生はおっしゃった。
それから2年後の今年10月、その高校で弊社の作品と似たような他社の芸術鑑賞公演が開催された。
「あれぇー?どうして?」
原因はわかった。
① 3年後を楽しみにしていた弊社はその高校に営業していなかった。
② 2年前ご担当してくださった先生が昨年、他校に異動されていた。
本年度の芸術鑑賞は
「2年前のガムさん、よかったねえ。あれをまたやりましょうよ。」
と、職員会議で決まった。
新任のご担当の先生は、弊社のパンフレットを探したらしい。 ところがパンフレットはなかった。事務長に弊社の電話番号を聞き、電話するつもりだった。ところが何かと多忙になり、ついそのことを失念した。 そのころ同業他社の営業攻勢が始まった。どれも、これも自信満々、素晴らしいお話しばかり。東京、大阪の大手の業者さん?だから、間違いはないだろうと信じ、ご担当の先生はよくわからないまま、某業者に決め、オファーを出した。
そして本年10月、その芸術鑑賞公演は開演を迎えた。
内容は悪くはなかったし、生徒のみなさんも喜んだ。
しかし、期待したものと何かが違うと感じた。とくに事務長や、古参の先生方の評価はいま一つだった。
その後、異動した先生と某会議で同席した。
休憩時間に疑問点を話した。そして納得した。
ガムさんには明確なメッセージがある。女性司会者も出演者も礼儀正しいし、生徒たちの目線を大切にする会社であるとわかった。
「間違ったらしくてねえ。ごめんなさい。またよろしくお願いしますよ。ウチの学校もね。」 異動された先生から、なつかしいお電話を頂戴した。 「感謝」と「誇り」という二文字が脳裏に浮かんだ。
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