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芸術鑑賞・開新高校のみなさん、ありがとう!

2015年11月05日

11月2日(月)私たちは熊本市の開新高等学校にいた。

開新高校といえば、在学3年間で25種の資格をとった生徒もいるという多彩なマンモス校であり、明治37年東亜鉄道学院として創立し、今年で113年を迎える伝統校である。

 

中国や韓国、スリランカ、オーストラリア、アメリカなどとの交流も盛んで、国際交流にも積極的な学校として有名だ。

 

開新高校の“開新”の二文字には「未来を切り開いて行く」という気持ちが込められているそうで、国際化・情報化・技術革新など時代のニーズに沿った教育を充実させているのである。

 

その開新高校の芸術鑑賞会。

演目は「中国文化芸術夢公演」だった。 しかし今日の開演にあたり、私たちはご担当のI先生やM先生の懐の深い、ご高配に感謝しなければならない。

 

こんなことがあった。候補作品をいろいろとご検討いただき、最終的に弊社の中国文化芸術夢公演がご採用ということになった。日程は0月0日、仕込みは0月0日、開演は00時からと打ち合わせは順調に進んだが、ここで弊社がミスをした。承った日程がダブルブッキングとなっていたのである。

 

困った。素知らぬ顔をして、二流の出演者を集めて開催することができないわけではないが、中国やアジア芸術の専門家として、そんなことは弊社のプライドが許さない。なにより真剣に検討した結果、弊社にオファーを与えてくださったI先生やM先生に申し訳が立たないではないか。翌日、さっそくお詫びを伝えに開新高校へ出向いた。

 

学校のスケジュールはびっしり。とても日程を変更したり、容認したりできる事柄ではない。

ダブルブッキングのお詫びと説明を聞いてくださった先生方は、

「わかりました。そういう事情なら、とりあえず本件は学校が引き取ります。白紙に戻して検討します。」

優しい目つきと、厳しい口調でI先生やM先生はおっしゃった。

そして後日。

「ご採用いただけるとしたら、この日程とこの日程しかありません」

と、平身低頭して神妙にお伝えした日程に、開新高校は合わせてくださった。

こんな幸せなラッキーなことがあってよいのだろうか?

ダブルブッキングという、もっともあってはならないミスを犯した業者に、それでも期待をかけ、許してくださる…。

I先生やM先生は相当ご無理して日程調整されたのに違いない。それを思うと目頭が熱くなり、ご期待に添わなくてはと、固く誓ったのでした。

 

開新高校の生徒のみなさんはもちろん、 私たちスタッフも燃えましたね。

かならず素晴らしい構成ですばらしい 公演にして見せる…。

 

「やはり、ガムさんは違う。ガムさんにして正解 だった。」

 

そう、先生方に言っていただける自信に満ち た芸術鑑賞公演になるよう、私たちは気合を 入れて上演した。

公演終了後、

「素晴らしかった。よかったですよ。」

と おっしゃってくださったI先生やM先生の笑顔がとてもうれしかった。と同時に、改めて大いに反省したものでした。

 

ともあれ社内では、ダブルブッキングの件はブログに載せないほうがいいですよという意見もありましたが、なんでも正直に、まっすぐに、あたりまえのことを、あたりまえに、が弊社のポリシー。 だから恥ずかしながら、正直に掲載させていただきました。

開新高校の先生方、そして生徒のみなさん、ごめんなさい、そしてありがとうございました。

 

思えば公演当日早朝。北九州から熊本へ向かう際、九州自動車道若宮ICと古賀ICの間で事故による渋滞、また鳥栖IC付近では大型トラック2台が横転する大事故が発生、巻き込まれてしまった。なんと約2時間も渋滞し、時間ロスをしてしまった。

開進高校体育館到着後は弊社では新記録となる約2時間ですべての仕込みを万全に完了した。

予期せぬこととはいえ、これも”慢心するなよ”と、舞台の神様が叱ってくれたのであろう。

 

ともあれ、全力で頑張り、楽しかった開新高校芸術鑑賞会。 このような機会を設けてくださったご担当のI先生やM先生をはじめ、多くの先生方や保護者の方々に心から御礼申し上げます。 そしてありがとう、ほんとうにありがとう開新高校のみなさん!

 

ところでこのブログを発見してくださった方は、ぜひ公演の感想や印象を書き込んでくださいね。生徒のみなさんの率直なご意見を教科書に、私たちも日々勉強しますから。

それではまたお会いしましょう。

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