芸術鑑賞・都城商業高校の皆さん、ありがとう!
2013年10月25日
またまた公演情報から遠ざかってましたので…。。
今日は10月21日から3日間続いた芸術鑑賞会をレポートしましょう。
21日お訪ねした都城市は、宮崎県第2の人口を擁する都会で、霧島連峰の麓に広がる肥沃な大地に恵まれており、日本でも有数の農産物生産地域。畜産や農産物がとても有名なところです。もちろん食事が美味しいことでも知られています。
そんな都城市での芸術鑑賞会。会場は都城市総合文化ホール(愛称はMJホール)の大ホール1461名収容の真新しい会館でした。
まず私たちをお迎えしてくれたのは都城商業高校の皆さん。
創立109年の伝統校で、進学にも就職にも強い頼もしい学校です。校訓は、
・友愛奉仕
・自律礼譲
私たちはお訪ねする高校の校訓を学ぶのが好きで、この校訓を目にして背筋がピンとしたことをおぼえています。
演目は中国文化芸術夢公演でした。定刻に開場
して、生徒のみなさんがそれぞれ指定の客席へ座
っています。静かに開演を待っていますと、
いいたいところですが、なんと、なんと、開演前
から手拍子が鳴り響き、指笛までピーッ、ピーと
それはもう愉快で楽しいひと時でした。
分かります。分かりますよ。私たちには開演を前
にした生徒のみなさんの期待度が手に取るように分かります。
「静かにしなさい。」と諭す先生方もいらっしゃいましたが、先生、どうぞ今日だけは少しハメを外させてください。日ごろは礼儀正しいみなさんですが、今日だけはお許しを。むしろ私たちにとって、生徒のみなさんの盛り上げをいただくことが気合の点火になるのですよ。どうぞお任せください。そのご期待に充分応える2時間にしますから。
さあ、1ベルです。場内の期待度はもはやマックスへ。
私たちスタッフや出演者のやる気も最高潮。本ベル、続いて専属の女性司会者が緞帳前へ笑顔で登場。ついに始まりました。
中国雑技を中心にした公演ですから、推して知るべし。
拍手の嵐の中で、歓声あり、悲鳴?あり、笑顔あり、
一転して静かな鑑賞ありで、それは、それはもう、
楽しい2時間でした。
こういうこともありましたよ。
今回は二胡の演奏家と内モンゴル族馬頭琴の演奏家を帯同していたのですが、そのモンゴルに伝わる伝統歌唱法のホーミー。これを生徒のみなさんと楽しもうという企画です。
ホーミーは、世界無形文化遺産に登録されたモンゴル独特の発声法。 遊牧民が、放牧したヒツジやウシやラクダなどの家畜を集めるために、ホーミーを用います。また親ヒツジが子ヒツジの授乳を嫌がることがあった場合、ホーミーを聞かせると、自然と授乳をしてくれるようになるそうです。これは厳しい生活の中で生み出された生活の知恵なのですね。
ところでこのホーミー、
のど仏や体の構造の関係で、
女性が歌うのは難しく、した
がって今回は男子生徒のみに
体験してもらいました。
代表して舞台に上がったくれ
た男子生徒も、会場の生徒の
みなさんも興味津々、とても
面白く、時には爆笑が連続の
コーナーでした。都城商業高校の生徒のみなさんの中から、いずれホーミーを会得する男性が現れて、有名な日本一の宮崎牛を手なずけるかもしれませんね。
けでなく、ちゃんとマナーを心得ています。あれだけ
歓声がすごかったのに、私たちがこの公演でお伝えし
たいこと、いわばメッセージのコーナーになると、
静かに受け止め、一味違う熱い大きな拍手で歓迎して
くれました。本当に嬉しかったです。
楽しむところは大いに楽しみ、受け止めるところは
素直に受け止める、メリハリのついた学園生活を送っ
ている、私たちにはそれがわかります。先生方と生徒
のみなさん方のコミュニケ-ションがバッチリだし、
おそらくこの高校生活3年間で一生続く友人を何人も得ることができるに違いない。そう思いました。都城商業高校のみなさんはきちんとマナーを心得た、素晴らしい高校生たちだったことは間違いありません。
このような機会を設けてくださったご担当の先生方に心から御礼申し上げます。
そしてありがとう、ほんとうにありがとう都城商業高校のみなさん!
ところでこのブログを発見してくださった方は、
ぜひ公演の感想や印象を書き込んでくださいね。生徒のみなさんの率直なご意見を教科書に、私たちも日々勉強しますから。
それではまたお会いしましょう。
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