芸術鑑賞会 門司大翔館高等学校のみなさん、ありがとう!
2024年10月31日
続いて10月23日(水)は地元北九州市内にある門司大翔館高等学校の芸術鑑賞、作品は「モンゴルの風リサイタル」、会場は新装なった体育館での開催でした。
福岡県立門司大翔館高校は、県立門司商業高校と県立大里高校が2004年(平成16年)に統合され、昨年創立20周年を迎えた学校ですが、門商(もんしょう)と大里(だいり)といえば市内門司区でも伝統校でした。
その門司大翔館高校誕生1年前の2003年(平成15年)に両校統合記念として、弊社は芸術鑑賞の指名を受けました。
作品は「中国文化芸術夢公演」。そして2017年(平成29年)にも承っていますし、その間、たしかクラシックのコンサートを手配させていただいた記憶もあります。
偶然というかおもしろいエピソードは、統合記念の第1回芸術鑑賞をご担当されたMという聡明な女性の先生が、異動先でお会いするたびに昇格されていたことです。
異動された福岡県立香椎高校の芸術鑑賞では教頭先生として、福岡県立戸畑高校では校長先生として再会することができました。
その後ご退職され、北九州市内の私立高校の校長になられましたが、そこでも芸術鑑賞で弊社の作品採用のお話をいただき、奇遇というか、人のご縁に不思議なものを感じていましたが、そうです。
あれです、新型コロナ禍であえなく中止。
その後M先生はその私立高校をご退職されたようです。
そういうわけでM先生と弊社のご縁は卒業ということになりましたが、パワフルなM先生のことですから、どこかでご活躍されていることでしょう。
ところで「モンゴルの風リサイタル」。
前日22日に佐賀市の弘学館高校の芸術鑑賞「アジアン芸術夢公演」に出演した演奏家は、佐賀から北九州に移動宿泊し、本日のリサイタルに備えました。
そして公演当日は早入りしてリハーサルに熱を込めました。
演奏家でもあり、作曲家でもある彼と、以前にこういう話をしたことがあります。
「ノンジャという古曲があるでしょう?あれを現代風にアレンジし、場合によっては作曲したら?」
「ノンジャはモンゴル人はよく知っているけど日本人はほとんど知らない。悲しい気もする曲だね」
「そうだが、悲しい曲調だけでなく、結婚する嬉しい希望も含んだ曲なんだ。アレンジしたら?」
「やってみましょう。」
「ノンジャは若い娘の名前。
子どもの頃からヒツジの世話をよくした。
ある日父親から生まれたばかりの子羊をもらい、”ソロン”という名をつけた。
ソロンはモンゴル語で”月”の意味。蒼い空に月明かりがさすまで、ノンジャは毎日ソロンといつも一緒だった。
やがて16歳になったノンジャは隣村の若者と結婚することになった。
隣村といっても100キロメートルは離れている。
ノンジャは愛用のビーズのネックレスをソロンの首元にやさしく巻き、ソロンの鈴と交換しながら、ソロンを抱きしめ別れを惜しんだ。
まだ月明かりが残る早朝、ノンジャは家族に別れを告げ馬の背に揺られて発つが、ノンジャの旅発ちを察知したソロンがメーメー鳴きだした。
ソロンの声につられて多くの羊たちも一斉に鳴きだし、今まで気丈に振舞っていた父親も下を向いて嗚咽した。
馬上のソロンも涙で行く手がかすんでいる。
立ち止まるべきか、このまま行くべきか、隣村の境界線には結婚相手が待っているだろう。
帰るべきか、進むべきか、馬上で見上げた蒼い空にはくっきりと月が輝いていた。
馬の身震いで鈴がチリーンと鳴った。
ノンジャは、決めた…。」
たぶん来年にはアレンジした古曲・ノンジャが完成するでしょう。
ところで、門司大翔館高校の芸術鑑賞。
以心伝心というか、演奏家の熱い思いを生徒のみなさんはがっちりと受け止めてくれました。
人の心と音楽に国境はない、Asia is One(アジアは一つ)ということを証明した公演でもありました。
それにしても、モンゴル人出演者、日本人司会者のMMコンビ、なかなかの美男美女だと思いませんか?
楽しかった福岡県立門司大翔館高等学校芸術鑑賞会。
このような機会を設けてくださったご担当のK先生や、多くの先生方、保護者の方々に心から御礼申し上げます。
そしてありがとう、ほんとうにありがとう、門司大翔館高等学校のみなさん!
ところでこのブログを発見してくださった方は、ぜひ公演の感想や印象を書き込んでくださいね。生徒のみなさんの率直なご意見を教科書に、私たちも日々勉強しますから。
また㈱雅夢のフェイスブックもご参照ください。
この道一筋、まっすぐ、雅夢(がむ)しゃらに。それではまたお会いしましょう。
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