株式会社 雅夢

ホーム›  芸術鑑賞会 弘学館中学校・高等学校のみなさん、ありがとう!

芸術鑑賞会 弘学館中学校・高等学校のみなさん、ありがとう!

2024年10月29日

ようやく秋も深まってきた10月22日(火)は佐賀市の弘学館中学校・高等学校の芸術鑑賞。

会場は同校体育館。

演目は「アジアン芸術夢公演」と題する音楽公演、昨年の「中国文化芸術夢公演」に続き2年連続の公演受託でした。

リストアップしたアーティストは、ネパールから2名、韓国から1名、モンゴルから1名、そして中国から1名の計5名のトップミュージシャンの出演でした。

アジアの音楽、はたして私たち日本人が好む曲と、どこが似ていて、どこが違うのか、生徒のみなさんに発見していただくとともに、言葉も文化も違うミュージシャンが集結し、協調して目指すものは何なのか?生徒のみなさんにうなづいてほしいから。

そんな私たちの思いをご担当のI先生は受けとめてくださり、2年連続の公演となったのです。

弘学館高校は、高速長崎道佐賀大和ICを出て山手に向かうと小高い丘の上にあります。

ほぼ全寮制の学校で、偏差値も高く、「医者を目指すなら弘学館」と云われるような名門校でもあります。

秋の紅葉が始まりだした佐賀の山間の地だからこそ、今回私たちは期待したことがあります。

それは過去にもありました。

大分県の山間の自治体公演の合間に、会場裏でバンスリ(竹笛)の練習をしていたネパール人音楽家、お名前をいえばパンチャ・ラマさんですが、パンチャさんがバンスリを吹くと、どこからともなく鳥たちが寄ってきてピーピーさえずり始めるのです。

まるでバンスリと合唱するように。

今度は横笛を縦に持ち替えて、鋭くピーッと吹くと、どこからともなく鋭くピーッと鳥の声が響くのです。

ピッ!と吹けばピッ!と、ピピピッ!と吹けばピピピッ!と、こだまではないのです。

返る鳥の声が不連続にあちらこちらから聴こえてくるので、こだまではないでね。

それは鳥たちが返す合唱だったのです。

パンチャさんはその時言いました。

「僕は鳥たちと会話できるよ」

彼の特技をここ佐賀でも発揮してほしい。

私たちは期待していました。

ところが残念、当日は大雨。

お休みの鳥たちを起こさないように次の機会を待つこととしました。

もう一つサプライズがありました。

今回はメンバーをテコ入れし、二胡の名手・シュウミンさんに出演をお願いしました。

もちろん彼女は即座にOK.。

弘学館のみなさんに本物の二胡の音色をお届けしたいと思ったからです。

彼女にはまず中国二胡十大名曲の1つである「二泉映月」をオーダーしました。

「二泉映月はすばらしい曲だけど、難曲だし、中学生や高校生にわかってもらえますか?」

「大丈夫。演奏が始まったらテロップで二泉映月の概要を流すから。生徒のみなさんは目で作品の内容を理解し、耳で、その情景を理解できるようにするから。」

「わかりました。いいアイディアですね。ありがとうございます。」

さっそく舞台監督のGにテロップ作成の原稿を渡し、彼はみごとに作り上げました。

盲目の天才、アビンの生涯に生徒のみなさんは感動したのではないでしょうか。

そして、モンティ作曲、クラシックの名曲を二胡の超絶技巧でやりましょうに、彼女はOK.。

こうして中国二胡の名手・シュウミンが登場したのです。

私たちの公演。それは友人同士が作り上げる舞台でもあるのです。

ネパール人でも、モンゴル人でも、韓国人でも、中国人でも、もちろん日本人でも、それぞれが、それぞれの国柄や民族性や個性を理解し、その仕事ぶりを尊重しながら、一つの目的に向かって協力する体制を作るのが、私たちのスタイル。

それぞれの国を代表し、すばらしい音楽を披露してくれたアジア4か国の出演者たち。

多忙な中、テロップ作成に時間を割いた舞台監督のG。

有能で何より信頼できる司会者のM。

音響の天才と自他ともに認めるO。

堅実な照明テクニックのS。

安心な仕事ぶりのSやM。

それぞれが持ち場を理解し完璧にやり遂げるからこそ、お客様や生徒のみなさんたちに感動をもたらすことができるんですね。

もちろん私たちが願うことはただ一つ。

平和な社会の実現。

世界最貧国のネパールであろうと、GNP世界2位に躍進した中国あろうと、よいものはよい、わるいものはわるい、と区別しながらも、それぞれが誇る文化や芸術は大切にし、それを生業とする友人たちとは対等な関係性を保ちたい。

もちろん裏方のスタッフたちとも。

「だって、友人には銃を向けないでしょ?平和を求めるには世界中に友人をたくさんつくること」

私たちはそう考えています。

公演終了後、生徒会や新聞部のみなさんと座談会を行いました。

共通の言葉は日本語。

それぞれのお国を象徴するなまりや発音が飛び交う中、和気あいあいに進行しました。

アジア各国から来訪し、日本をベースにしながら世界へ演奏に出かけるメンバーの体験談はいかがだったでしょうか。

また、友情とは何か、平和とは何か、これから世界へ飛び立つ弘学館の中学生や高校生たちにとって、肚に据えなければならないテーマだったに違いありません。

楽しかった弘学館中学校・高等学校芸術鑑賞会。

昨年に引き続きこのような機会を設けてくださったN校長先生やご担当のI先生はじめ、多くの先生方、保護者の方々に心から御礼申し上げます。

そしてありがとう、ほんとうにありがとう、弘学館中学校・高等学校のみなさん!

ところでこのブログを発見してくださった方は、ぜひ公演の感想や印象を書き込んでくださいね。

生徒のみなさんの率直なご意見を教科書に、私たちも日々勉強しますから。

また㈱雅夢のフェイスブックもご参照ください。

この道一筋、まっすぐ、雅夢(がむ)しゃらに。それではまたお会いしましょう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です