芸術鑑賞会 豊見城高等学校のみなさん、ありがとう!
2023年12月18日
師走を迎え何かと気ぜわしくなってきた12月。
私たちは福岡空港から、また空路那覇空港へ向かった。
12月8日(金)は沖縄県立豊見城高等学校の芸術鑑賞、作品は「中国文化芸術夢公演」。
会場は同校体育館での開催だった。
豊見城高校は那覇空港から車で15分ぐらいの近場にあり、ちなみに所在する豊見城市の読みは「とみぐすくし」だが校名の読みは「とみしろ」とよむ。
初めて豊見城高校をお訪ねしたのは昨年の12月20日と手元の控えにある。
ご担当のY先生はとてもご親切で素敵な先生だった。
こちらの用件をしっかり受け止めてくださり、賛同していただき、翌1月末には契約書を提出するなどスピーディーな対応に感謝した。
後任のご担当のN先生からは8月末日にお電話いただき、打ち合わせをしたが、優しく律儀でまじめなN先生のご対応にも感謝ばかりで、実にスムーズな展開だった。
豊見城高校といえば野球部が連想される。
今からはるか45年前に沖縄県代表として夏の全国高等学校野球選手権大会で甲子園を沸かせたことがある。
当時の資料をみると準々決勝までコマを進めたが岡山東商業高校に延長10回1点差で惜敗し涙を呑んだ。
その岡山東商業高校は準決勝で高知商業高等学校に敗れ、高知商業高校は決勝でPL学園高校に1点差で敗退した。
壮絶なドラマが展開された大会だったという。
それまでの4年間、沖縄で常勝軍団を築いた豊見城高校野球部は、甲子園を目指す高校球児の憧れの存在だった。
あれから45年。
]今年2023年の沖縄県高校野球秋季大会の1回戦で、豊見城高校は1点差ながら敗退したという。
悔しいですね、野球部のみなさん。
でもこれで終わりではなのです。
1回戦で負けたということはもうその下はありません。
さあこれからの2,3年でいかに上向くか、卒業する3年生のみなさんはもちろん1,2年生のみなさんもガッツをみせましょう。
まず来年の地区大会1回戦で必ず1勝し、その勢いでベスト8をめざす。
翌年はベスト4をめざしつつ、あわよくば決勝進出。
もう甲子園は目の前です。
そんなことできるはずがないって?誰がそう決めつけるんですか、なぜあきらめるんですか?
16歳から18歳という、もっともアイデンティティが育まれる年ごろ、仲間と共同して厳しいチームプレーに挑み、挫折し、また挑む。
もうやめたい気持ちと、がんばる気持ちが交差し悩むこともあるでしょうが、実は高校生ともなると、うすうす知っています。
やめることは現実逃避、身勝手だが楽にはなる。
しかしがんばることの先に栄光はあるのか、このまま続けていていいのかの不安もある。
その選択は自由だが選んだ結果はすべて自分が引き受けるしかない。
それが大人の社会の本当の責任だということを。
私たちは高校生の考えられないパワーを信じています。
よく、「心・技・体」を磨けといいますが、高校球児は技と体はできていて、欠けているとしたら心でしょう。
高校生の純粋な心を蝕むのは、楽な道への誘いと独りよがりの自己満足。
うまくできなかったときの言い訳をけしかける悪魔の無責任な囁きなのですから。
私たちの公演を観て、集中力や一瞬の判断力、いま一歩の努力、何より自分を甘やかさない精神力に気づけば”夢“は向こうから近づいてきますよ。
観たでしょう?九百人の生徒のみなさんに見つめられ、たった一人で舞台に立って、全責任を一身に背負いながらベストを尽くす出演者の姿を。
もちろん野球部に限ることではありません。
部活・同好会の運動部も文化部も、あるいは帰宅部?も、すべてに通じることなのですが、“夢”は逃げませんよ。
逃げているのは…、結局…、自分でしょ?
お任せください。
ガムの都市伝説?”1%の奇跡!“が、豊見城高校野球部ナインの夢をいかに引き出すか。
さあ、やってみましょう。
こうした、ひそかな、だいそれた目論見を胸に、私たちは開演準備を進めたのです。
さあ、開演。
いつものテーマ曲が鳴り、緞帳前に女性司会者登場、早くも歓声と拍手が。
緞帳が開き演技が始まると、さらにどよめきと笑顔と拍手が沸き起こり、途中からは沖縄独特の指笛もこだましましたよ。
生徒のみなさんに大歓迎された芸術鑑賞でした。
終演後の後片付け中にも上気した生徒のみなさんと出演者の交流は続きました。
機材を車に積み込む際も生徒のみなさんの明るい声が響きました。
「さよなら、がんばって、また来て…」
「ありがとう、君たちもがんばってね」
「ハイ、がんばります!」
私たちのひそかな、だいそれた目論見を、生徒のみなさんはしっかり受け留めてくれていると感じ、とても嬉しく思いました。
“豊見城高校チバリヨー(頑張れ)!”
楽しかった沖縄県立豊見城高等学校芸術鑑賞会。
このような機会を設けてくださり、開演前に体育館まで足を運んでいただいてご挨拶を頂戴したM校長先生をはじめ、ご担当のN先生や前任のY先生やその他多くの先生方、保護者の方々に心から御礼申し上げます。
そしてありがとう、ほんとうにありがとう、豊見城高等学校のみなさん!
ところでこのブログを発見してくださった方は、ぜひ公演の感想や印象を書き込んでくださいね。
生徒のみなさんの率直なご意見を教科書に、私たちも日々勉強しますから。
また㈱雅夢のフェイスブックもご参照ください。
この道一筋、まっすぐ、雅夢(がむ)しゃらに。それではまたお会いしましょう。
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