芸術鑑賞会 宮古地区3高等学校のみなさん、ありがとう!
2023年10月23日
10月20日(金)は、沖縄県宮古島市にある、宮古高校、宮古工業高校、宮古総合実業高校の3高等学校合同芸術鑑賞会でした。
会場はマティダ市民劇場(宮古島市文化ホール)。
演目は「中国文化芸術夢公演」。
弊社にとって、初めての宮古島訪問となります。
実は、5年前の2018年(平成30年)、弊社の作品「中国文化芸術夢公演」がこの3校合同公演で採用され、楽しみにその準備をしていましたが、最終的に公演日程が他校とダブったものですから、とても悩んだことを思い出します。
せっかくご採用いただいたのだから、なんとかやりくりして上演したら…という声がありましたが、最終的にあの方(社長)が決めました。
「中国雑技が楽しく面白いことは当たり前。二流のメンバーが混ざってよければできないことはない。しかし、それでウチのコンセプトは、メッセージは、生徒たちや先生方に浸透するのか?何より、胸張って、いいメンバーで、いい公演をしたと、それも沖縄だぜ、宮古島のみなさんに誇れるのか?」
ツルの一声でした。
せっかくのオファーを、泣く泣くこちらからお断りしたのです。
もう一つ、私たちが宮古島をはじめ沖縄県に寄せる強い思いがありました。
それもあの方(社長)の影響が大なのです。
‹中国の台湾進攻?尖閣問題?原発処理水の件?など、など、日中には次々と懸案事項が山積み。これに対し日本は、敵基地攻撃能力の強化?自衛隊基地の拡充?などの解釈変更で対抗…。おいおい目には目、歯には歯か?一方向だけに流れ込みエスカレートするんじゃないよ。大局をご覧なさい。
今年は日中平和友好条約締結45周年の佳節。この条約の本文の1~3にはこう約束してある。
- 平和五原則を基礎として友好関係を発展させ、また国連憲章の原則に従い紛争の平和解決を図り、武力の行使や威嚇に訴えないこと。
- 両国は覇権を求めず、また他の国による覇権確立の試みに反対すること。
- 経済、文化、民間交流をいっそう発展させること›
‹わずか45年前に決めた約束なのに守れないのはおかしい。ニュース報道などでは、”頑固”で”強面”で”高飛車”な中国がイメージされるが、それは特異な政治体制による国際政治や外交、経済の、ある側面。その対極にあるのが、文化や芸術なのだから。とくに日本と中国は、時にはケンカしたり、仲直りしたりしながら学び合い、最終的には互いを尊重し、何千年という時をかけて交流してきた。まさに一衣帯水の間柄なのである›
‹まずは中国の文化や芸術を、生徒のみなさんが実際に観て、聴いて、確かめて、先入観なしに優れたところは理解し、尊重しながらも、日本人として自分の考えを持ち、友情を深める行動が大切なんだよ›
‹若い彼らは心にみな真っ白なキャンバスをもっている。そのキャンバスに自由に絵を描くのは本人の特権。周りがあおり、仕向け、洗脳する問題ではない。高校生の諸君はウチの作品を観て、賛同するところは大いに採り入れてほしいし、疑問があれば図書館で調べてほしい。とくに沖縄は、地政学的にも重要な位置にある宿命を、これまでいかに活かし、全方位外交を推進してきたか、歴史に学ぶべきである›
‹考えてみよう。私たちの作品は、事にあたっての集中力の必要性と、事にあたって一方に偏らないバランス感覚の大切さをメッセージとしているのだから。そのためにはウチ自体が重点的に沖縄に出かけ、自分たちが意図するところを芸術鑑賞で積極的に披瀝する必要がある。私たちの公演を観て、日中友好の必要性に興味を抱いた沖縄の高校生のみなさんが、親や先生に質問したり、友だちと語り合いながら、自分の自立した考えをもってくれたら最高じゃないか。厳しい歴史を背負ってきた沖縄の、これから先の未来を生徒のみなさんと一緒に共有しよう。沖縄の悩みや苦しみに寄り添わなければならない。行きつくところは不戦の誓いと平和だよ。愚かな過去を絶対に繰り返さないためにも›
前日19日に福岡空港を飛び立ち那覇空港入り、乗り換えて宮古空港へ。
待ち時間を入れ5時間弱のフライトでした。
着いた宮古島は紺碧の海、まさに“宮古ブルー”。
お待たせしましたね。
これがホンモノの中国文化芸術夢公演。
どうぞたっぷり楽しんで…。
生徒のみなさんや先生方の笑顔を想像して武者震いするような私たちでした。
マティダ市民劇場の午前の部は宮古高校のみなさんでした。
開演前からみなさんドキドキ、わくわく。
その熱い期待がステージはおろか楽屋まで伝わってきました。
それは午後の部の宮古工業高校や宮古総合実業高校のみなさんも同じ。
こういうムードを敏感に感じ取る出演メンバーも燃えましたね。
それに、なぜ飛行機を乗り継いでまで宮古島へ行くのか、実は中国人出演者は弊社のこだわりを知っています。
「今こそ相互理解と友好交流が必要なんだね、とくに沖縄では。任せてください、私たちガンバルよ」
そんな私たちの思いに、宮古島の高校生たちは大きな拍手と歓声で応えてくれました。
場内では歓迎の”指笛“も聞こえましたよ。
思えば今回の宮古島公演。
ご担当の先生方とは当日すべて初対面でしたし、それまでは失礼ながら電話やメールでのやりとりでした。
とくに宮古工業高校のA先生とは開催に向け細部にわたって打ち合わせを重ね、いろいろとご指導いただきました。
宮古高校のI先生は昨年まで赴任なさっていた沖縄本島の北谷高校で弊社の公演をご覧になっており連続2回目の鑑賞であること。
宮古総合実業高校のT先生は5年前にお断りした時のご担当であったこと。
もちろんT先生には丁重にお詫びしましたが笑顔で赦してくださいました。
概して感じたことは、先生方をはじめ、マティダ市民劇場のスタッフさん、ホテルの方、タクシーの運転手さん、空港JTAのキャビンの方々、もちろん生徒のみなさんも含めてすべて“優しい気性”の方々ばかりでした。
おもてなしの心が深く根付いている土地なんですね。
郊外に広がるサトウキビ畑までゆらゆらとほほ笑み私たちを歓迎してくれているようで、とても思い出に残る公演となりました。
楽しかった沖縄県立宮古地区3高等学校芸術鑑賞会。
このような機会を設けてくださった宮古高校ご担当のI先生、宮古工業高校ご担当のA先生、宮古総合実業高校ご担当のT先生や、その他多くの先生方、保護者の方々に心から御礼申し上げます。
そしてありがとう、ほんとうにありがとう、宮古高等学校、宮古工業高等学校、そして宮古総合実業高等学校のみなさん!
ところでこのブログを発見してくださった方は、ぜひ公演の感想や印象を書き込んでくださいね。生徒のみなさんの率直なご意見を教科書に、私たちも日々勉強しますから。
また㈱雅夢のフェイスブックもご参照ください。
この道一筋、まっすぐ、雅夢(がむ)しゃらに。それではまたお会いしましょう。
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