芸術鑑賞会 延岡市内5校合同芸術鑑賞会 みなさん、ありがとう!
2021年10月25日
そのご連絡はうだる猛暑の昨年7月29日にありました。
「いろいろと検討した結果、令和2年度の芸術鑑賞作品はガムさんの『中国文化芸術夢公演』に決定しました。どうぞよろしくお願いします。」
宮崎県延岡市内高等学校芸術鑑賞会合同公演の幹事校である延岡星雲高等学校のご担当S先生からのうれしいお電話でした。
S先生にアポイントを取り、始めてお会いしたのは昨年5月23日。
若葉の木漏れ日がさわやかな初夏のことでした。
S先生は優しくご親切で、とても瞳が美しい色白の女性の先生というのが第一印象でした。
こちらの要件をよく聞いてくださり、2,3の、いま考えればソフトながらも、的を得た鋭い質問を投げかける先生でした。
面談終了後はご丁寧にわざわざ玄関先まで笑顔で見送ってくださいました。
思い起こせば弊社は2008年(平成20年)10月に延岡市内高等学校芸術鑑賞会合同公演を承っています。
それから12年。
これだけブランクがあるのは、まったくもってひとえに弊社の営業不足、またまたこれにつきます。
大いに反省しなければなりません。
さて芸術鑑賞公演は10月21日と22日の2日間、延岡総合文化センターでの開催と決まりました。
午前中の仕込み作業を終え、午後からは第1の高校、そして翌日は午前が第2の高校と第3の高校、そして午後が第4の高校と第5の高校でした。
12年間のブランク(武者修行?)で培った最高の公演をお観せしますよ(笑)。
そうミエを切って私たちは張り切っていました。
ところが…、
予期せぬ新型コロナウイルスの蔓延。
S先生には弊社が独自に作成したコロナ禍対応案を郵送し、それを基にいろいろとお知恵をお借りし協議しましたが結局、今年度は中止→次年度に延期と決定しました。
残念でしたが仕方ありません。
明けて令和3年2月3日S先生からお電話があり、各校との行事日程の調整を経て次年度10月20日(水)~21日(木)の開催というご連絡がありました。
結局13年ぶりの公演となったのです。
演目はもちろん『中国文化芸術夢公演』。
ところが今度こそはという意気込みに冷や水を浴びせるように、緊急事態宣言が発令。
またしても開催に暗雲が立ち込めました。
6月9日延岡に向かい、前任のS先生から担当を引き継いだH 先生と、生徒指導部のI先生と打ち合わせ。
主題は、今のような事態が続けば会場の延岡総合文化センター大ホールは収容客数の50%しか使えず、総勢3300名を超える生徒たちの鑑賞をどうするかということでした。
こうなればこうする、そう来たらこう対応する。
いろいろ案は出ましたが、何といっても生徒たちの安全が第一。
いま思い返してもあらゆる知恵を振り絞ったものです。
そして行き着いた結論は、『人事を尽くして天命を待つ』でした。
人間の能力の範囲を超えたら、あとは焦らずに、その結果は天の意思に任せましょう。
つまり再延期もありうるでした。
事実、9月27日、もうお一方ご担当のS先生からお電話を頂戴し、
「ガムさん、申し訳ない。残念ながら今年も延期になりそうだ。」
全国的にコロナ禍が蔓延し、緊急事態宣言や蔓延防止重点措置が設定され、宮崎県も例外ではありませんでした。
ただし救いは全国的に感染者数が減少しだしていること。
いずれにしても9月末の政府発表を待ちましょう。
肚を決めて淡々と祈りましたね。
そして全面解除の報を受けて10月4日延岡に足を運び最終打ち合わせに臨みました。
結果、2日間4回公演で決着しました。
ようやく天は味方してくれました。
私たちのやる気満々の意気込みを上回るように、当日会場に詰めかけた生徒のみなさんの笑顔はほころんでいました 。
今年卒業した各校3年生には申し訳なかったのですが、新入生の1年生や、芸術鑑賞を体験することがなかった2年生のみなさんそして3年生のみなさん、
「お待たせしましたね。さあ、中国の文化芸術をたっぷりお楽しみくださいね」
私たちは心でそう呼びかけたものです。
10月20日(水)午前の公演は延岡商業高校のみなさんでした。
続いて午後は延岡星雲高校。
ともに1ベルから拍手が鳴り出し、本ベルからはもうヒートアップ。
皆さんの期待が手に取りようにわかります。
数々の学校行事が縮小、簡素化、中止され、せめて芸術鑑賞だけでもと奮闘した先生方。
そんな先生方のご厚意に報いるには、大きな拍手しかないと生徒のみなさんは考えたのでしょうか。
最初から最後まで大いに盛り上がった公演でした。
続いて10月21日(木)午前の公演は延岡工業高校と聖心ウルスラ学園高校、そして午後は延岡高校のみなさんでした。
前日に引き続き生徒のみなさんの表情は笑顔一色。
とくに延岡工業高校と聖心ウルスラ学園高校は2校一緒で館内はほぼ満員。
マスク越しとはいえ、拍手とともに湧きおこる『うぉー!』とか『すごい!』とかの歓声や奇声?も交じり、時としてBGMが聴こえないほど。
出番を終えた出演者が感嘆していました。
「音が聴こえないよ。何人に入っているの?まるで5000人ぐらいいるんじゃない?すごいね。」
会場の延岡総合文化センターを通じてご担当の先生から提案があり、本番中、女性司会者が急遽メッセージを挟みました。
「ここで生徒のみなさんにお願いがございます。みなさんの熱いご声援に、中国龍鳳芸術団一同感激しておりますが、今はコロナ禍の状態であり、どうぞマスク越しの拍手のみにとどめてください。拍手のみでもみなさんのご声援は、メンバーに充分届いていますよ。ご協力よろしくお願いいたします。」
今の高校生はすばらしいんです。
このメッセージを素直に守り声援は控えめになりましたが、拍手の音は鳴りやみません。
終演後のみなさんの手のひらは赤くなっていたんじゃないでしょうか。
演じる者と、鑑賞する者が一体となったまさに”ミラクルワールドの世界”が延岡総合文化センター大ホールで繰り広げられたのでした.
楽しかった延岡市内5高等学校芸術鑑賞会。
このような機会を設けてくださった幹事校ご担当のH先生や前任のS先生をはじめ、生徒指導部のI先生やS先生。
各高校ご担当の先生方、保護者の方々に心から御礼申し上げます。
そしてありがとう、ほんとうにありがとう延岡市内5高等学校、すなわち延岡星雲高校、延岡商業高校、延岡工業高校、延岡高校、聖心ウルスラ学園高校のみなさん!
ところでこのブログを発見してくださった方は、ぜひ公演の感想や印象を書き込んでくださいね。
生徒のみなさんの率直なご意見を教科書に、私たちも日々勉強しますから。
また㈱雅夢のフェイスブックもご参照ください。
この道一筋、まっすぐ、雅夢(がむ)しゃらに。
それではまたお会いしましょう。
ありがとう!
ありがとう!*3
生徒のみなさんのコロナ禍でモヤモヤした先行き不安が少しでも解消できたなら嬉しいです。私たちにとっても、とても楽しい公演でした。ありがとうございました。
こちらこそありがとうございました。