高等学校芸術鑑賞
2020年06月22日
高等学校芸術鑑賞は通常1日1回公演。
午前中に仕込み準備を終え、午後から開演する。
会場は熱気ムンムン、期待にあふれた笑顔と深い感動が場内を包むのですが、この当たり前の風景が、新型コロナウイルスの蔓延でもろくも崩れた。
真っ先に公演開催の蓋を閉じたのは自治体。
新型コロナウイルスは疫病の蔓延の最たるもの。
台風、豪雨災害や大地震の発生と同じレベルで市民の生存を脅かすとなれば、自治体はのん気に?公演開催などできるはずがない。
こうして各自治体は新型コロナウイルス対策に全力を挙げる方針になった。
それは是とするところである。
一方の高等学校芸術鑑賞。
こちらは、入学式、卒業式、文化祭、体育祭、修学旅行などと並ぶ学校の行事。
現在、生徒たちの安全を第一に、先生方はご苦労を重ねている。
まずは休校が続いたことによる授業時間の確保。
政府の要請による、いわゆる「三密」の履行。
何より、受験を控えた生徒たちの体調管理とメンタルケア…。
国は「新しい生活様式」を説くが、高校が文科省の推進するICT教育を採り入れようとしても、タブレットの普及は全校で5%とか。
これでは話にならない。
国は高校生たちのために早急に手を打つべきだ。
私たちは考えた。
新型コロナウイルスに対応できる芸術鑑賞公演の展開案を。
スタッフを交え喧々諤々、以下のような方針で開催する。
これなら、できる。
たとえば、
➊新型コロナウイルスは収束しているが、開催に万全を期したい場合に前日夕刻仕込み、当日AMとPMに分けて1日2回公演を行う案。
➋新型コロナウイルスが再度蔓延しだした状況でいわゆる「三密」を避け、安全に開催し、全学年生に鑑賞させるため前日朝仕込み、前日PMと当日AMとPMに分けて1日3回公演を行う案。
❸新型コロナウイルスが再度蔓延しだした状況でいわゆる「三密」を避け、安全に開催し、ICT教育推進のため生徒1学年生のみの鑑賞とし、他の学年生は同時配信により教室で鑑賞する案。
➍新型コロナウイルスが再度蔓延しだした状況で安全に開催するため、ICT教育推進のために、教室、または自宅で全学年生が限定配信で鑑賞する案。
私たちの思いはただ一つ。
高校生たちのための芸術鑑賞の灯を消してはならない。
高校生たちが異なる文化や芸術に触れあう機会を奪ってはならない。
上記のパターンであれば、たとえ休校になり生徒たちが自宅学習を余儀なくされても開催は可能。
徹底的な経費削減に努め、私たちは芸術鑑賞の灯を守ります。
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