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芸術鑑賞・佐賀工業高校のみなさん、ありがとう!

2016年12月05日

佐賀県立佐賀工業高等学校は、佐賀県佐賀市に所在する公立の工業高等学校。

通称は「佐工」。

佐工といえば全国高等学校ラグビーフットボール大会で2000年に準優勝を果たした事もある、九州では高校ラグビーの強豪校として有名です。

あの五郎丸歩選手の出身校でもあるのです。

もちろんラクビーはおろか野球部や陸上部、柔道部、剣道部、サッカー部など運動部の部活動は盛んだし、文化部の吹奏楽や美術部、機械科学部なども注目されており、時代の先端を走るロボット研究部という活動もあります。

各界で活躍する先輩たちの動向も含め、佐賀工業高校は校訓に『至誠』と『剛健』を掲げる創立118年の歴史がキラリと光る伝統校なのです。

 

さて今年度芸術鑑賞の演目は「中国文化芸術夢公演」。

11月28日(月)、体育館で開催されました。

元々は昨年開催の方向で進んでいましたが、諸般の事情で延期となったもの。

「今年はお願いします。」

ご担当のS先生の力強いお言葉を嬉しく思いました。

もちろん生徒のみなさんの期待を上回る作品をお見せする用意はできているし、何より2年越しでお声をかけてくださったS先生のご判断が、周囲の先生方から正しかったと称賛されるよう、私たちも気合を入れました。

 

すべての仕込み作業を完了し、私たちは生徒のみなさんの入場を待ちました。

来ました、来ました、佐工の健児たちが。

さすがに伝統を誇る男子が多い高校です。

笑顔の中で堂々とした態度は好感が持てるものでした。

開演は予定を5分早めて13時30分。

休憩なしで110分の公演。

温暖な佐賀の地だとはいえ、11月も末となると朝夕は冷え込みます。

体育館に着座した生徒のみなさんのお尻が冷たくないかと心配しましたが、杞憂でした。

BGMのリズムに乗って左右に体を動かしたり、無心に手拍子を繰り出したり、館内に歓声やどよめきが起きたりと、生徒のみなさんの感動表現は熱いものでした。

 

その生徒のみなさんの期待に応えるため、例えば「変面」では、なんと今回はトリプルで演じましたよ。

中国伝統の秘技・変面。さて生徒のみなさんはそのトリックを見破ることができましたでしょうか。

元気な佐賀工業高校の芸術鑑賞会。私たちもとても楽しく舞台を務めることができました。

フィナーレで謝辞、花束をいただいたのですが、贈呈者の生徒会会長、副会長は、なんと女生徒でした。

全校生徒832名のうち女生徒は20名ぐらいでしょうか。

強豪ラグビー部や柔道部、野球部、バレーボール部などの猛者を擁し、校訓に『至誠』と『剛健』を掲げる佐賀工業高校のイメージとは異なる、可愛くてしっかりした女生徒が生徒会を束ねていました。

”元始、女性は実に太陽であった。”

こう述べたのは平塚らいてう。

そうですね。古来から女性は太陽だったんです。

女性から生まれた男性は、母なる女性の教えに導かれ、育てられました。

その証拠に、女偏の漢字は姉、妹、姫、娘、嫁、姑など数限りなくありますが、男偏の漢字って、おそらく目にしたことあまりないですよね。

少ない女性に生徒会を束ねさせた佐賀工業高校の先生方の進取の精神はすばらしいし、その体制で見事にまとまり、爆発力を貯えた多くの男生徒の活躍は前途洋洋だと感じました。

とくに私たちが公演で繰り出す、もっとも受け止めてほしいメッセージである「集中力」や「バランス感覚」。

なにより「努力し、夢を信じること」や「心にスイッチを入れる精神力」。

スクリーンを真剣に見つめ、陰ナレーションに大きくうなずいてくれた佐賀工業高校の生徒のみなさんの姿に、伝統に学びながらもチャレンジ精神旺盛な校風を感じました。

みなさんのこれからが楽しみです。

 

先月開催した「佐賀龍谷中学・高等学校」の生徒のみなさんもそうでしたが、来年はこの両校が何かを成し遂げる気がしてなりません。

たとえば野球部。

甲子園を目指す佐賀県大会決勝で両校が激突するとか、想像するだけで身震いが始まるようです。

「どちらも頑張れ!」。

そういわざるを得ませんが、もし決着がついてコメントを求められたとしたら、

「うーん、最後は集中力の差、かな?」

そう、うそぶくかもしれないなどと、想像が膨らむ楽しい芸術鑑賞会でした。

 

ほんとうに楽しかった佐賀工業高等学校芸術鑑賞会。

このような機会を設けてくださったご担当のS先生を始め、多くの先生方や保護者の方々に心から御礼申し上げます。

そしてありがとう、ほんとうにありがとう佐賀工業高校のみなさん!

 

ところでこのブログを発見してくださった方は、ぜひ公演の感想や印象を書き込んでくださいね。生徒のみなさんの率直なご意見を教科書に、私たちも日々勉強しますから。

それではまたお会いしましょう。

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