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芸術鑑賞・熊本西高校のみなさん、ありがとう!

2016年11月15日

4月14日、16日に発生した熊本大地震は、ともに震度7を観測し、その後6強の地震が2回、6弱の地震が3回発生、今でも余震は計4000回をはるかに超える惨憺たるものです。

文化施設は破損し、学校の校舎や体育館も天井崩落、損壊で、芸術鑑賞が中止、延期となった高校も数知れません。

そんな状況の中、熊本県立熊本西高校の先生方は、予期せぬ大地震に遭遇し、授業や行事計画の再構築に追われながらも、

「こういう時期だからこそ、芸術鑑賞会は予定通り行いましょう。明るく、楽しく、元気の出る作品が良い。」

と職員会議で決めたらしいのです。

そして5月に入ってご担当のO先生から、

「ガムさん、お願いできますか?予定する日程は11月9日です。」

とのオファーをいただきました。

 

先月開催させていただいた熊本県立熊本北高校でもそうでしたが、タイトになった行事スケジュールの中で、何とか生徒の不安を除き、生徒の平常心を保ちたいと先生方は苦心されておられます。

まさに”負けんばい!熊本”のガッツで邁進しているのです。

その心が生徒のみなさんに響かないわけはありません。

熊本北高校でも、熊本西高校の芸術鑑賞でも、生徒のみなさんは私たちがメッセージする、「勇気と集中力」を熱く受け止めてくれました。

”負けんばい!熊本”。

両校の生徒のみなさんの今後の活躍が楽しみです。

 

 

さて熊本西高校は、熊本市中心部から見て西部に位置します。

学校の北西方向には熊本市のシンボルである金峰山がそびえ、北側を坪井川、南側を白川が流れ、周辺には田んぼや畑が広がるという緑と自然に包まれた環境ですが、最近は周辺の田畑が徐々に減り宅地化が進んできているようです。

白川の南に走る51号線を西に走れば熊本港へ行き着きますし、この熊本港からフェリーに乗れば対岸の長崎県島原までは30分。

熊本西高校はのどかな田園のとても素晴らしい場所に建っています。

 

また熊本西高校といえばナギナタ部があります。

なぜ私たちが熊本西高校のナギナタ部の存在を知っているかといえば、同じ九州大分県に福徳学院という私立高校があります。

この福徳学院高校ではこれまで3回も芸術鑑賞の公演を受託し、中国やアジアの作品なら”ガムさん”と好評いただいているのですが、その福徳学院高校もナギナタ部が強く、ある時部員にライバル校はどこですかと訊いたら、熊本西高校さんと伺ったことがあります。

ナギナタは、力よりも形の正確さ、所作の美しさがポイント、凛とした古武術であるとも伺いました。私たちは鋭い気合と俊敏な動きに目を見張ったのですが、やはり集中力や精神力が要求される高度なスポーツだと思いました。

ナギナタを手にする女生徒は崇高で美しかったですね。

 

そんな熊本西高校の芸術鑑賞会は、明るく、楽しく、元気の出る作品として、もちろん「中国文化芸術夢公演」でした。

 

公演は終始、拍手と驚きの感動に包まれ大盛況でしたが圧巻は終演後でした。

謝辞、花束をくださった生徒会の代表と記念写真を撮る際、舞台の奥行きを確認するために、閉まっている緞帳を少し開けたのです。

すると舞台下には多くの生徒のみなさんが詰めかけていました。

「いらっしゃい。一緒に写真撮ろうよ。」

この一声で、まるで満水のダム湖の水が放水しだしたように、一気に生徒のみなさんが舞台にかけあがりました。

たちまち舞台はもみくちゃ。

笑顔満面のラッシュアワーとなりました。

機転を利かせたスタッフが、緞帳を開け、三脚の上に駆け上がっての記念写真となりました。とても楽しい交流の時間でした。

ようやく出演者を囲む輪が収まったのち、今度は別室で生徒代表のみなさんとインタビュー座談会をしました。

当日の出演者全員と司会者、スタッフが参加しました。

中国人出演者は、言葉の壁もあり、初めは緊張していましたが、親切なご担当の先生の誘導や生徒のみなさんのフランクな質問でスムースに会話が弾みました。

「何歳から雑技を始めたんですか?」

「公演で嬉しいことは何ですか?」

時には和やかに、時には鋭く質問する生徒のみなさん。

こういう対話はいいですね。

笑顔の次は語ること。

話せばお互いにわかります。

だって日本と中国は同じ漢字を共有する兄弟みたいなもんですから。

 

楽しかった熊本西高等学校芸術鑑賞会。

このような機会を設けてくださったご担当のO先生を始め、H先生やK副校長やM教頭先生を始め多くの先生方や保護者の方々に心から御礼申し上げます。

そしてありがとう、ほんとうにありがとう熊本西高校のみなさん!

 

ところでこのブログを発見してくださった方は、ぜひ公演の感想や印象を書き込んでくださいね。生徒のみなさんの率直なご意見を教科書に、私たちも日々勉強しますから。 それではまたお会いしましょう。

 

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