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漢字三千年 ─ 漢字の歴史と美

2016年10月31日

あれは何年前のことだろうか。

日中友好の志を同じくする友人H氏と、同じく友人の中国人書法家M氏と再会し、場末の居酒屋で杯を上げた。

談論は「漢字の意匠(デザイン)」に及んだ。 漢字は、中国文明の中で生まれた古代文字でありながら、誕生以来3000年の長きにわたって、人々に愛され使われ続けており、その時代に最もふさわしい形で表現され、読みやすさや書きやすさ、そして美しさを模索され発展してきた、世界で唯一の表意文字。

この漢字に注目した、まったく新しい展覧会はできないものだろうか?

考えるだけでなく、計画し、実行してみよう。

 

流れる時の中、H氏やM氏は実現に向け、人知れぬ努力をし、奮闘した。

やがて京都大学大学院の阿辻哲次教授の監修を始め、多くの方々のご理解とご協力を得て、10月20日(木)、東京富士美術館で同展は華々しくオープンした。

このあと来年にかけて、京都市美術館、新潟県立近代美術館、宮城東北歴史博物館、群馬高崎シティギャラリーと巡回する。

 

所用で行けなかったが、H氏から贈られた案内状や図録や開会式の招待券を眺めながら、日中の文化交流を促すために、石を積み上げるH氏やM氏の額の汗に思いを寄せた。

この展覧会は、子どもたちにもぜひ観てほしいと思う。

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