芸術鑑賞・香椎工業高校のみなさん、ありがとう!
2013年12月26日
福岡県立香椎工業高等学校の芸術鑑賞会
「アジアン芸術夢公演」でした。
同校体育館で開催されましたが、時期的
に寒さを感じる季節、しかも音楽主体の
公演でしたので、出演者の指先が凍えて
うまく演奏できるかなと心配でしたが、
ご担当の先生方の至れり尽くせりのご配慮をいただいて、たとえば温かい対流式ストーブをご用意くださったり、温かい飲み物をご用意くださったり、生徒のみなさんの熱い応援もいただいて心身ともにとても温まる嬉しい公演でした。
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香椎工業高校は昨年創立50周年記念式典を
終えた工業系の名門校です。
九州でも一番人口が多い福岡市内にありますが、
「香椎工業を卒業した若者は優秀」という声を
よく聞きます。それは同校の校訓に顕われてい
ます。
「まず自らの力で各自の確立に努め、次にお互
ということであり、社会人としての基本的な心構えを説いたものです。
この心構えを社会で実践しているからこそ、よく耳にする「香椎工業高校の卒業生は真面目でよく働く」という評価につながっているのでしょう。
こういう話も聞きました。「香椎工業高校は鎧・兜を造っている?」
同校では、電子機械科の3年生が鉄板加工の技術などを磨くために、その課題研究として、鎧・兜を制作しているのです。戦国武将の竹田信玄とか伊達正宗などの鎧・兜を忠実に再現し、細部に至るまで精密な製作をしています。
おりしも来年2014年のNHK大河ドラマの主人公は黒田官兵衛、あの福岡藩黒田52万石の名将・黒田如水ということで、香椎工業高校の生徒のみなさんたちが製作した鎧・兜が劇中で見られるかもしれませんね。
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ところで芸術鑑賞の「アジアン芸術夢公演」。今回の司会者は弊社が約2年間待ち続けた女性を登用しました。彼女との最後の仕事は2年前、熊本県立劇場で開催された熊本県立熊本工業高等学校芸術鑑賞会で演目は同じく「アジアン芸術夢公演」でした。その後彼女はめでたく妊娠して出産。家族の理解を得て、再登場となったのです。
私たちが彼女の復帰を待ち望んだのは、彼女の司会には「いわゆる心がある」からでした。もちろん進行台本を理解し、しっかり読み込み、声質もよく、対応もそつがないと、いいことづくめはもちろんですが、主催する高等学校の校訓を学び、その教育目標に沿うようなアドリブができて、なおかつ生徒のみなさんのご支持を受けるには、心から一生懸命お伝えするという真摯な構えが必要なのです。ただ面白おかしく生徒のみなさんに媚びをうるような司会は芸術鑑賞には向かない。これは弊社のこだわりなのです。
おかげさまで弊社の司会者は、これで女性4名が完璧にでそろいました。芸術鑑賞に登場する出演者のレベルの高さとともに、担当する司会者の質の高さにもご注目いただきたいと思っています。
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また香椎工業高校の芸術鑑賞会では、元気な愛校心
あふれる生徒のみなさんの応援とともにフィナーレ
で謝辞を述べていただいた男性の生徒会長のお言葉
に感銘を受けました。
「私たちの多くは卒業して社会へ出るが、今やアジア
に進出する先輩たちも多い。今日はアジアの音楽を通
して、アジアの文化や芸術を知ることができて大変良かった。お互いの文化を理解し、尊重することが平和への近道ということもよく分かった。どうぞ出演者のみなさんも頑張ってください。今日は来校いただきありがとうございました。」
このような謝辞でした。香椎工業高校の生徒会長はとても堂々として頼もしかったし、大きな拍手を添えてくれた生徒のみなさんに、私たちはジーンと目頭が熱くなる思いで感謝したものです。
思い起せば香椎工業高校では2回目の芸術鑑賞公演の受託でした。最初は「中国文化芸術夢公演」、そして時期をおいて今回は「アジアン芸術夢公演」。
九州の西の玄関・福岡市は、海を挟んで韓国や中国と近い距離にあります。
古来から、この海を往来してそれぞれの文化が、ヒトやモノを介在してお互いに切磋琢磨してきたのでしょう。悠久のロマンを感じる香椎工業高校の芸術鑑賞会でした。
このような機会を設けてくださったご担当の先生方に心から御礼申し上げます。
そしてありがとう、ほんとうにありがとう香椎工業高校のみなさん!
ところでこのブログを発見してくださった方は、ぜひ公演の感想や印象を書き込んでくださいね。生徒のみなさんの率直なご意見を教科書に、私たちも日々勉強しますから。
それではまたお会いしましょう。
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