芸術鑑賞・大分中学・高校のみなさん、ありがとう!
2016年11月14日
作品は「中国文化芸術夢公演」、11月1日(火)の公演でした。
会場はJR大分駅前のホルトホール大分。
ホルトホールは2013年(平成25年)にオープンした大ホール1201席を誇る真新しい複合文化施設です。
ホルトホールのパンフレットを拝見するとこのようなメッセージがありました。
「つながることで輝き続ける、未来を拓く宝箱……今、私たちの暮らしにとって大切なもの。それはひとつではありません。文化、教育、健康など、あらゆる分野とつながってゆくことで、毎日の生活に「豊かさ」や「彩り」という名の花が咲きます。(中略)さまざまな施設は、市民の皆さんにとっての「宝箱」です。そこには、新しい発見や知りたい情報、ワクワクするような体験がたくさん詰まっています。でも、どんなに素敵で魅力的であっても、そこにあるだけでは、ほんとうの「宝箱」にはなりません。真っ白なキャンバスに絵を描くように、お気に入りのアプリをダウンロードするように、自分スタイルで未来への「宝箱」を活用してください。……。」
このメッセージの「宝箱」という表現がとても気に入りました。
大分中学・高校の生徒のみなさんにとっての宝箱とはいったい何でしょうか?
たぶん、生徒のみなさんにとっての宝箱は学校かもしれませんね。
学校にはいろいろな可能性と発見と喜怒哀楽がいっぱい満ちていますから。
そして弊社の宝箱って何だろうかと考えれば、芸術鑑賞で生徒のみなさんの心に勇気と感動をもたらすことで、宝箱の意義ある活用を図ることができるということでしょうか。
それぞれの心に宝箱。とても素敵な表現でした。
さて大分中学・高校は、大分市明野高尾一丁目の高台にある私立中高一貫校。通称は「いたこう」と呼ばれ、生徒のみなさんも、先生方も、とてもフレンドリーながら上品な校風を有し、市民に愛されている文武両道の名門校です。
最初の公演では地元の有力紙・大分合同新聞が取材に訪れたことが記憶に残っています。
2回目の公演では、体育部系の生徒に中国獅子舞を演じてもらい、大喝采を浴びました。
3回目の今回は、中国からきた留学生10数名と出演者が終演後懇談する機会を設けました。
ちょうど私たちが長期の出張で外国に住み、帰国する際に現地の空港で見たJALやANAのマークに感激するように、中国から留学してきた高校生にとって、ネイティブな中国語を耳にすることは感激を呼びます。
さらにそれが中国ではスターである雑技団の俳優となると、それはもう上気した会話となりました。
そこに日本人の高校生も加わったものですから、握手したり、写真を撮ったり、それはもうとても楽しいひと時でした。
最後に留学生のみなさんと記念写真を撮りました。
そんな機会を設けてくださったご担当のO先生のやさしさに感服しました。
思い起こせば、大分中学・高校の公演は、緞帳が開く前から生徒のみなさんの手拍子で始まり、大きな渦のような拍手で終演を迎えました。
三階席の生徒は座席から立ち上がり、身を乗り出して鑑賞してくれましたね。
生徒のみなさんと交流するコーナーでは二階席や三階席からも元気な手が上がりました。
生徒のみなさんの笑顔と拍手がとてもうれしかったです。
それにしても大分中学・高校の芸術鑑賞はとてもシンプル。
生徒たちに着席を促す先生方の誘導もなければ、全体指導もありません。
開場時刻になると指定された席へ生徒が自然に着席して行きます。
ご担当のO先生から全員そろったとの合図をいただき、開演したのが定刻10分前。
そして初っ端から盛り上がりを見せた公演の終了セレレモニー、よくある生徒代表の謝辞や花束贈呈などありません。
これは劇場で鑑賞する生徒の自主性に任せるという発想から培われた伝統なのです。
生徒の自由意思を尊重しながら、守るべき節度はきちんと教えた先生方の方針が徹底した学校なのだと改めて思いました。
次回は4回目の公演。
また新たな希望を胸にした、いたこうの生徒さんと出会えるよう私たちも精進し、さらに高みをめざさなければと誓い努力を続けます。
楽しかった大分中学・高等学校芸術鑑賞会。
このような機会を設けてくださったご担当のO先生を始め、多くの先生方や保護者の方々に心から御礼申し上げます。
そしてありがとう、ほんとうにありがとう大分中学・高校のみなさん!
ところでこのブログを発見してくださった方は、ぜひ公演の感想や印象を書き込んでくださいね。生徒のみなさんの率直なご意見を教科書に、私たちも日々勉強しますから。
それではまたお会いしましょう。
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