芸術鑑賞会・豊国学園高校のみなさん、ありがとう!
2019年12月02日
11月29日(金)は北九州市にある豊国学園高等学校の芸術鑑賞、演目は「スカイ・ハイカルテット」、会場は同校体育館でした。
豊国学園高校は、7年前の平成24年に「中国文化芸術夢公演」を、昨年は「モンゴルの風コンサート」をご採用いただきました。
昨年の公演後、お世話になったM先生に、
「ぼちぼち中国雑技はいかがですか?」
「そうだね。ぼちぼちいいね。」
そんな会話でお別れしたところでした。
とりあえずM先生に昨年末「中国文化芸術夢公演」の資料を郵送していたのですが、その後ご担当が代わったもう一人のM 先生から今年、それも9月に突然お電話を頂戴したのです。
「前任のM先生からも御社のことは聞いている。ガムさんの得意な「中国文化芸術夢公演」の予算はいくらだろうか?」
とてもうれしいお電話でしたが、結論から言えば予算額が合いませんでした。
ところで今、高校芸術鑑賞行事は岐路に差し掛かっていると思います。
生徒の減少、学校の統廃合、学校行事の増加、大学入試センター試験に見られるシステム変更などで、先生方をはじめ学校も行事の優先順位付けに大変です。
芸術鑑賞行事そのものを中止する学校も増えてきました。
いたし方のないことだとは思いますが、私たちは、それにもう一点付け加えたいと考えています。
それは芸術鑑賞を受託する業者にも問題があるということです。
企業ですから、利益優先は否定できませんが、当該学校の予算が下がれば、下がった予算内で最初に利益だけは確保しておく、つまり儲けを優先するあまりに作品内容が貧弱になっているんではないだろうか?
生徒や先生方に感動と感激と感銘を与える作品の上演ができなければ、東京、大阪の大都市のプロダクションであれ、なんであれ、金儲けを優先する、そんな業者は退場するべきだと、私たちは思っています。
芸術鑑賞は情操教育の一環なのですから。
したがってこれからは今以上にコストカットし、知恵を出し、作品のグレードを保ちながら、確たる理念を有する、信用おける業者のみが生き残ってゆけるのではないでしょうか。
閑話休題。
話が横道にそれましたが、学校の予算額が合わなければ、そのご予算に見合う優良作品を知恵を絞って提案するべき。
こうして真摯な対応のM先生と私たちは一緒に知恵を絞りました。
そして同時に私たちはある音楽家に相談を持ち掛けました。
それが「スカイ・ハイカルテット」のリーダーMさんです。
彼とは5年前まで自治体公演や、ときおり高校芸術鑑賞公演を引き受けてもらっていましたが、ここのところは無沙汰続きでした。
もちろんその間に彼らは大きく成功し、今ではそれぞれの道のスペシャリストとして活躍しています。
まずは無沙汰を詫び、正直に状況を打ち明け、相談する私たちに彼は胸をたたいてくれました。
「お引き受けします。高校生たちのためにやりましょう。ヴァイオリンのコンサートマスターやヴィオラの首席奏者を引き連れます。任せてください。」
こうして「スカイ・ハイカルテット」は、フルートのMさんに、ヴァイオリンのUさん、ヴィオラのMさん、チェロのOさんという女性実力者3名を加え動き出したのです。
当日「スカイ・ハイカルテット」の公演は華やかなものでした。
クラシックの名曲からジブリの人気曲など自由自在な音色が館内に響き渡りました。
一部の少々ヤンチャな?と言われる男子生徒たちもメリハリある内容に大きな拍手で応えてくれました。
実力のある音色は人の心を動かす見本のような公演でしたし、予算にかかわらず、依頼されれば全力を尽くす姿勢の弊社と、同じく依頼されれば全力を尽くすMさんたちアーティストの魂が合体した、とても意義ある芸術鑑賞公演でした。
終演後、出くわした出演者たちに、
「とてもよかったです。」 「またぜひ聴かせてください。」
と声かけてくれた生徒のみなさんの笑顔がとてもうれしいと、リーダーのMさんが話していました。
楽しかった豊国学園高等学校芸術鑑賞会。
このような機会を設けてくださったご担当M先生やN先生や、もうお一方のM先生をはじめ、多くの先生方、保護者の方々に心から御礼申し上げます。
そしてありがとう、ほんとうにありがとう豊国学園高等学校のみなさん!
ところでこのブログを発見してくださった方は、ぜひ公演の感想や印象を書き込んでくださいね。
生徒のみなさんの率直なご意見を教科書に、私たちも日々勉強しますから。
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この道一筋、まっすぐ、雅夢(がむ)しゃらに。
それではまたお会いしましょう。
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