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芸術鑑賞会・興南高等学校のみなさん、ありがとう!

2017年11月08日

台風22号が去った10月31日(火)、私たちは福岡空港から、また沖縄へ向かいました。

秋の深まりを感じさせ始めた九州ですが、機上から見る南の海はどこまでも青く、白い雲も穏やかで快適なフライトでした。

飛行機は定刻通り那覇空港へ滑り込みました。

CAさんの

「当機は那覇国際空港に到着いたしました…。」

のアナウンスを聞いた途端、ニンマリとするスタッフ。

時間に追われ、なんとなく気ぜわしく過ごす本土に比べ、沖縄は時間がゆっ~くり流れるのです。

”なんくるないさー”

この空気が私たちを包みこんでくれます。

”めんそーれー”

行き交う人々の笑顔が私たちを安心させてくれます。

こんな素敵なところで仕事をさせていただくなんて、ほんとに贅沢ですね。

暖かくて、のんびりとして、時がゆっくり流れて、美しい沖縄ですが、基地問題をはじめ県民の抱える課題は過酷なものがあります。

そんな複雑な事情も考慮しつつ、私たちは、私たちなりのメッセージを携えて、今回も一生懸命上演しました。

 

公演先は興南高等学校。

”南を興す!”

気概にあふれた県内で最も歴史のある私立の名門校です。

ところで今年の第99回全国高校野球選手権大会。

沖縄県代表は興南高校でした。

ブログでも触れましたが、弊社の”都市伝説?”に、

「ガムの公演を観れば2,3年以内に甲子園に行く」

というジンクスがありますが、なんと興南高校は芸術鑑賞を開催する前に早々と2年ぶり11度目の甲子園出場を決めました。

この話、昨年お訪ねしたときにM先生にご披露したのですが、

「それはいいね!」

と豪快に笑ったM先生。

たちまち検討を重ね弊社の作品を採用してくれました。

M先生のスピーディーなご決断とご親切な対応が2年ぶりの甲子園出場を呼び寄せたのは間違いありません。

 

こういう経緯から、私たちは夏の甲子園大会の初戦を注目していました。

初戦の相手は智辯学園和歌山高校。

いきなり強敵です。

しかし先制したのは興南高校。

3回裏なんと一挙6点を挙げ勝利への道が開いたかに見えましたが、徐々に智辯和歌山高校に追い上げられ、結局9-6で敗戦。実に惜しい試合でした。

白球を追いかける野球部のメンバーは、監督やコーチの指導の下、それぞれが非凡な才能と技術を持っています。

しかし本番の試合に、必ず!、絶対!ということはありません。

投打の総合力が優っている方が勝てるとは限らないのです。

いわば目に見えない「集中力」や「精神力」、もっとも大切な「努力する自分を信じる心」の比重が一瞬の明暗を分けるのです。

3回裏6-0の時点で私たちは興南高校の勝利を信じて疑いませんでした。

「これは勝ったな。」

私たちは慢心しました。

そこに落とし穴のような隙があったのかもしれません。

その後段々と追い詰められる展開に私たちは焦りました。

「去年、ウチの公演をやっておけばなー」。

不埒にもほんとうにそう思いました。

だからこの公演、私たちも気合と責任を感じています。

興南高校野球部のみなさん、この公演を鑑賞して、心にスイッチを再点灯し、一から作り直して、来年も甲子園に帰ってきましょう。

 

 

 

 

 

 

 

さあ、開演です。演目は「中国文化芸術夢公演」。

体育館での公演でした。

ご担当がM先生からK先生に変わり、そのK先生との最終打ち合わせも完璧に済ませています。

ちなみにK先生は全国制覇を果たした男子ハンドボール部の監督。

野球部のG監督とともに文武両道に優れた興南高校を代表する名監督です。

ところが公演当日、K先生は率いるハンドボール部の試合のため急遽不在に。

そのためご担当はH先生に変わりました。

残念ですが、K先生に「オレも観たかったなあ。」との感想をいただくためにも気合が入りましたよ。

さて公演は、この日を楽しみにしていてくれた興南高校の生徒のみなさんのパワーに後押しされてオープニングからヒートアップと言いたいとこですが、そうでもありませんでした。

WHY?

暖かい拍手と驚きの歓声は上がるのですが、最初は実に規則正しいものでした。

即座に私たちはプログラムの演出方針を変えました。

本来舞台上で行う技の一部を客席で行ったり、演技の進行に”間合い”をとりました。

たぶんこういうことなんです。

生徒のみなさんは、午前中に模試があって集中した疲れがあるとはいえ、期待と楽しみにしている芸術鑑賞。

「どんなふうに進行するのだろうか?」

「私たちに何を伝えてくれるのかな?」

興南高校の生徒のみなさんは実にクールであり冷静だったのです。

これは部活の強豪校によくある「応援慣れ」に似ています。

「相手の出方を観察してみよう。」

さすがに文武両道の名門校。

このメリハリある鑑賞態度はどこかで味わったぞ、と思えば、そうです。

鹿児島の私学の雄、鹿児島実業高校の生徒さんに似ています。

鹿実も興南に劣らず素晴らしい学校ですから、名門校は互いに似通ってくるのですね。

メリハリのある学校は、まず礼儀正しく、オンとオフの切り替え上手なのが特徴。

そしてみなさんのはじける笑顔が素敵なのです。

段々とヒートアップする歓声を受けて、私たちは生徒のみなさんに心から歓迎されていると感じて嬉しくなりました。

「南を興す!」気概に溢れた興南高校の生徒のみなさんは、いつまでも

” はっさみよー、ちびらーさぬ!(あぁ、素晴らしい)”

の大拍手をくれましたよ。

そして終演後の機材撤収では、多くの生徒のみなさんが率先して手伝ってくれました。

出演者と握手したり、記念写真を撮りながらの作業でしたが、とても楽しく、お陰様で手早く撤収することができました。

ほんとうにありがとうございました。

また興南高校のフェイスブックに、さっそく公演模様を掲載してくださいました。

拝見してとても嬉しいかったですね。

思わず覚えた沖縄弁で

「にふぇーでーびる」[ありがとうございます]

とつぶやいた私たちでした。

楽しかった興南高等学校芸術鑑賞会。

このような機会を設けてくださったご担当のH先生やK先生やM先生、そしてA教頭先生や多くの先生方、保護者の方々に心から御礼申し上げます。

そしてありがとう、ほんとうにありがとう興南中学・高等学校のみなさん!

 

ところでこのブログを発見してくださった方は、ぜひ公演の感想や印象を書き込んでくださいね。

生徒のみなさんの率直なご意見を教科書に、私たちも日々勉強しますから。

また㈱雅夢のフェイスブックもご参照ください。

それではまたお会いしましょう。

“芸術鑑賞会・興南高等学校のみなさん、ありがとう!” への2件のフィードバック

  1. 瀧本えみ より:

    文武両道の名門校にふさわしい生徒さんの対応だと私も感じました☆
    公演後、弾ける笑顔で出演者のみなさんとお話ししたり
    キャーキャー言いながら写真を撮る様子を見て、あ~やっぱり高校生だな~と無邪気さを感じ微笑ましくなりました★
    素敵な沖縄公演、有難うございました(^^)

    • gam より:

      コメントありがとうございます。
      興南高校、楽しかったですね。
      「南を興す!」
      この気概を持つ学校にホレていますよ。
      これからも思い出に残るよい仕事をしましょう。
      どうぞよろしくお願いいたします。
      藤田雅幸

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