ウンスンカルタ
2013年10月24日
ウンスンカルタってご存知でしょうか?
ウンスンカルタとはいわゆる「南蛮カルタ」のこと。
その歴史は約450年前の室町時代後期にさかのぼります。16世紀後半、
渡来したポルトガルの船員たちによって、この南蛮カルタが伝えられたそうです。
17世紀後半、これを改良したウンスンカルタが生まれ、日本中で流行
しました。その後忘れられてきましたが、不思議なことに日本で唯一、
熊本県人吉地方だけにこの遊びが残り、今日まで伝えられているので
す。
ウンスンカルタは、パオ(棍棒)・イス(剣)・コツ(聖杯)・オウル
(貨幣)・グル(巴紋)の5種類があり、それぞれにスン(唐人)
ウン(七福神)などが描かれた絵札が30枚と数札45枚、計75枚で
簡単なようですが、切り札が変わったり、札1枚に強弱があったりなどして、遊び方も普通のカルタと一風変わっています。見た目は「花札」に似ていますよ。
ところで日常手詰まりになり、上手くいかないような時に、「うんとも、すんとも・・・」といいますが、この語源はウンスンカルタで遊んでいて、行き詰まった様子から生まれたという説もあります。
絵札の柄もまたユニーク。鯛を片手にした恵比寿さん、唐人、西洋の騎士など日本・中国・西洋の文化がごちゃまぜになり国際色豊かで、見ていて飽きることがありません。
さあ人吉へ行ったらウンスンカルタに挑戦してみましょう。
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