芸術鑑賞会・ありがとう、香椎高等学校のみなさん!
2025年11月15日
10月28日(火)は福岡県立香椎高等学校の芸術鑑賞、演目は「中国文化芸術夢公演」でした。会場は今年3月28日にMISIAの“こけら落とし”でオープンした福岡市民ホール。キャパシティ2千人の大ホールで、隣接地に在った福岡市民会館の老朽化に伴い新装オープンした福岡市の新たな文化施設の殿堂です。いままで福岡市民会館は何度も利用させていただきましたが、私たちは福岡市民ホールを利用させていただくのはこれが初めて。それだけにスタッフともども興味津々。すばらしい音響や照明の機材に見惚れ、真新しい板(舞台)の感触に満足したものでした。
主催の香椎高等学校の令和7年度キャッチフレーズは”青春一瞬、思い出一生”。
創立105年を迎えた歴史と伝統を誇る学校らしく『愛・知・忍』の校訓のもと、自ら考え、情報を収集・選択でき、主体的に行動する人材の育成・輩出を目指した教育を行い福岡県公立学校最優秀校にも選ばれたことのあるのが香椎高校でした。
いま建設途中にある白亜の校舎の正面にある「黒門」。旧制香椎中学校初代校長・長沼賢海氏は「東に東大の赤門あり、西に香椎中学の黒門あり」として、中学のシンボルとし、建学の士気を高め、門に「西海第一校」の額をかかげようとしたといいます。威風堂々として歴史を感じさせる構えでした。
さて公演は定刻通りに開演されました。香椎高校全生徒をはじめ教師・関係者を含む1300名の視線が集中する真新しい舞台で雑技団のメンバーは大いに躍動しました。メンバーが張り切れば以心伝心、観客である生徒のみなさんの気分もハイになります。とくに今月中旬1年ぶりに招聘した24歳Dクンの演技は目を瞠るものでした。もともと豪快な技を得意とする彼ですが、持ち技にさらに”キレ”が備わり、それは見事なものでした。スケジュールの関係上、彼は短期ビザでの滞在となりますが、「大好きな日本、それもガムさんの仕事ならボクは必ず来ますよ」と、笑顔で応じる彼に、「キミはお世辞もうまくなったなー」と冷やかすと、「いや、ほんとです。ほんとなんですよ!」とむきになる素直な彼でした。中国の漢詩が好きで、その漢詩を訳して伝える日本語の響きに魅せられた彼は、よく日本語での意味や発声の仕方を質問しますから、私たちもあらためて高名な漢詩を再勉強する必要がありました。母国の伝統文学に誇りを持ち、それが伝わった日本にも深く憧憬の念を抱く彼。ここにも日中友好の形があります。ともあれ、演じる者、観る者が一体化したワンダーランドの世界が拡がった香椎高校芸術鑑賞会でした。
終演後、ご担当のK先生からはからずも、皆さんでどうぞと、博多みやげをいただきました。”通りもん”です。恐縮しながらいただいたのですが、そういえばK先生とはこういう会話がありましたね。謝辞・花束は準備しますからとおっしゃるK先生に、つい
「謝辞は嬉しいですか終演後の花束はいりませんね」
「あらどうして?」
「この時期は公演が続くし、いただくお花は枯れるし、もったいないですから。それより、お菓子のほうが嬉しいですよ」
「そうね。お花が枯れるのは可哀そうよネ。お菓子なら何がいいですか?」
「通~りもん」
すかさずCM風に答えた私に大爆笑したものでした。
しかし憶えていてくださっていたんですねK先生は。本番では生徒代表の謝辞に続きちゃんと花束贈呈もありましたのに。
帰路の車内でさっそく皆でパクつき、おいしい、おいしい、通~りもん♪と、ワイワイ、ガヤガヤ。翌日開催の鹿児島へ一路向かった私たちでした。
楽しかった香椎高等学校芸術鑑賞会。
このような機会を設けてくださったご担当のK先生をはじめ、U先生や多くの先生方、保護者の方々に心から御礼申し上げます。
そしてありがとう、ほんとうにありがとう香椎高等学校のみなさん!
ところでこのブログを発見してくださった方は、ぜひ公演の感想や印象を書き込んでくださいね。
生徒のみなさんの率直なご意見を教科書に、私たちも日々勉強しますから。
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この道一筋、まっすぐ、雅夢(がむ)しゃらに。
それではまたお会いしましょう。


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