芸術鑑賞会・ありがとう、宮崎日本大学中学校・高等学校のみなさん!
2025年10月17日
手元資料によると、初めて宮崎日本大学中学校・高等学校の芸術鑑賞行事を承ったのは2006年(平成18年)11月。
そしてまたたく間に時は流れて2回目の受託は2017年(平成29年)10月。
この時のことはよく覚えています。
愛嬌のあるしぐさと大きな体を揺さぶりながら何かと公演の遂行に、とても協力してくれた在校生のNクンは、卒業後は大相撲玉ノ井部屋に入門。
“東岩”というしこ名でがんばりました。
私たちは及ばずながら応援しましたよ。
このように宮崎日大高校の出身者は多士済々。
野球やサッカー、陸上、バレーボールをはじめ、柔道界や大相撲、芸能界でもみなさん大活躍しています。
県内でも人気がある学校なのですね。
その証拠に宮崎日本大学中学校・高等学校の令和7年度の生徒数は、県内最多の1,640名とか。
中高一貫校ならではの教育効果の向上に努め、掲げる「文武両道」の精神は大学進学や部活動の各大会で常に上位の成績を残しています。
さてそんな宮崎日大中学校・高等学校の芸術鑑賞「中国文化芸術夢公演」は、いまだ酷暑の影響が残る9月29日(月)、体育館で1日2回公演でした。
ご担当はM 先生。
とても信頼のおけるフランクな先生です。
M先生、こんなこともありましたね。
「M先生、ボチボチやりましょうよ」
「そうね、ボチボチいいね」
「じゃ、そろそろ準備に入りますね」
「申し訳ない。卒業生で歌手のA嬢の凱旋公演が急遽決まった」
「残念ですが、それは卒業生の活躍が優先ですよ。次を待ちますよ」
「M先生、ボチボチいかがですか?」
「コロナ禍で大変だよ。ガムさんも大変でしょうがお互いに頑張りましょう」
「そうですね。コロナ禍、まったく大変ですね。いまは収束を待ちましょう」
「ガムさん、やるぜ。お願いしますよ」
こうして8年ぶりに3回目の公演が決まりました。
私たちの仕事はスパンの長い取組み。確かな仕事ぶりと変わらない信念、そしていただく信用で成り立っているのは間違いありません。
とくに信用と実績がなければまったくご採用いただけません。
そういう意味でもM先生にめぐり合ってとても良かったと思っています。
M先生は課題を正面から真摯に受け止めてくださるお方。とても信頼できる先生なのです。
さて芸術鑑賞「中国文化芸術夢公演」。
今回は趣向を変えて「京劇」の名シーンをメインに据えました。
あの楊貴妃が心の葛藤を吐露する有名なチャイニーズオペラ「貴妃酔酒」をご披露しました。
中学生には少々ムリな作品かなとは思いましたが、多士済々の生徒を要する宮崎日大学園だから、京劇や楊貴妃に興味を持ち図書館に走る生徒がいるかもしれない。
むしろ走ってほしい。
そんな思いで上演しました。
日本と中国。
近くて遠い間柄なんて揶揄する人もいますが、それは主に経済の損得、いわばお金儲けの話。中国相手にお金儲けた人は近い親密な国というでしょうし、中国相手にお金を損した人は冷徹な国柄というでしょう。
でも文化や歴史は銭金の多寡や損得にかかわらず人の心に染みついていますし、あえていえば”生きざま”の問題。日中交流2千年の間、互いに影響を受け成長してきた文化や伝統、歴史、生活様式、発想の原点などを確認するために、この作品をそのきっかけにしてくれたら嬉しいなと思っています。
この思いはM先生も同じなんじゃないでしょうか。
公演ではどれも人気のある演目でプログラムを構成しましたが、今回はいつもオープニングでご披露する中国北方の獅子舞を外し、ハットジャグリングでスタートを飾りました。
若者2名が演じる帽子の芸。
空中でリズミカルに弾む帽子に生徒のみなさんは拍手喝采。
たぶん中学生なんかは家に帰ってひそかに演技を真似てみたのではないでしょうか?
簡単そうでやってみると実は非常に難しいことに気づきます。
ここから生徒のみなさんは一つの芸を究めるには相当量の練習と忍耐の試練がいることを学びます。
それが本公演のメッセージである、集中力とバランス感覚、そして精神力。
学業でもスポーツでも日々の生活にもそれは必要なんだとあらためて確信していただけたら、もう私たちは大満足。
これが、ガムのもつ”1%の奇跡”につながるのですから。
宮崎日本大学中学校・高等学校のみなさんのこれからが楽しみです。
楽しかった宮崎日本大学中学校・高等学校芸術鑑賞会。
このような機会を設けてくださったご担当のM先生をはじめ、多くの先生方、そして開演前にご挨拶させていただいたM理事長・校長先生の寛大なご対応、なにより保護者の方々に心から御礼申し上げます。
そしてありがとう、ほんとうにありがとう宮崎日本大学中学校・高等学校のみなさん!
ところでこのブログを発見してくださった方は、ぜひ公演の感想や印象を書き込んでくださいね。
生徒のみなさんの率直なご意見を教科書に、私たちも日々勉強しますから。
また㈱雅夢のフェイスブックもご参照ください。
この道一筋、まっすぐ、雅夢(がむ)しゃらに。
それではまたお会いしましょう。


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