コロナ禍のエピソード
2022年04月13日
過日、某県の田舎にある学校へ電話した。
「あの作品提案の件、いかがなりましたか?」
「申し訳ない。文化庁がするコロナ支援の作品に決まりました。」
「はあ?それはどういうことですか?」
- この作品を採用すれば文化庁のコロナ支援になる。
- 文化庁に書類を出せば採用する手はずに。その手続きは業者が代行する。
- 文化庁も応援している。など、など、など。
文化庁が業者の提案する作品を推薦する?そんなはずはない。
よくよく訊いて分かった。
手法は、消防署のほうから来た消火器売りと同じ。
こんな手口に惑わされるとは。
もっとも相手は高校の先生。
お説教するわけにもゆかず、
「ただ、承りました。」
真相はこうだ。
コロナ禍、文化庁では、文化芸術団体に一定の条件を付けて補助金を出している。
文化庁のコロナ支援とは申請した業者に出る補助金のこと。
つまりコロナ支援になるのは学校ではなく業者のほうなのである。
もっとも弊社はいっさい申請していないが。
笑っちゃうけど笑えない。
こういう古典的詐欺まがいが、まだ通用するとは。
この業者、だいたい推測はついているが、口に出せばこちらの口も汚れるようで、コロナ禍、うら寂しいエピソードで恐縮です。
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