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芸術鑑賞・佐世保工業高校のみなさん、ありがとう!

2014年11月25日

19日は長崎県立佐世保工業高等学校の芸術鑑賞でした。

佐世保工業高校の芸術鑑賞は7月10日に行われる予定で したが、折からの台風8号の襲来で延期になっていたもの。 私たち出演者やスタッフ、ならびに生徒のみなさんや先生 方がどんなに開催を切望しても自然の猛威にかないません。 無情にも台風8号は沖縄海域を席巻して鹿児島県阿久根市 付近に上陸、太平洋側を沿うように日本を縦断したのでした。 この時は、航空券やホテルをキャンセルしたり、行程を見直したりと弊社も調整に苦労しましたが、佐世保工業高校の先生方も大変でした。その中でご担当の先生のおっしゃった言葉が心に残っています。 それは生徒さんたちの安全を最優先するという方針でした。至極当たり前のように思えますが、学校のスケジュールはそれこそ分刻み、超多忙なカリキュラムで運営されています。それだけに行事を優先して開催した方が後々に影響は残らないのです。しかし生徒さんの安全を最優先した、この当たり前のことが当たり前にできる佐世保工業高校の先生方の決定はすばらしいと拍手せざるを得ません。 おそらく19日の開催までに、また開催後も、先生方は7月10日、1日の遅れを、授業はもちろん、諸行事の遂行に全力を捧げたのでしょう。頭が下がる思いですが、ご担当のU先生やM先生をはじめ、校長先生や教頭先生など、佐世保工業高校の先生方はそんなご苦労を微塵ともみせずに私たちを歓迎してくださいました。

弊社も当初の見積もりメンバーから増員を図りさらに充実した内容でお応えしました。 もちろん延期の経緯を知っている出演者やスタッフは大張り切り。生徒のみなさんが入場すると、会場の佐世保市民会館は熱い熱気に包まれていました。 佐世保工業高校は、市民に「佐工」とよばれ親しまれている、創立77周年になる県北の名門校です。

校訓は「自立・創造」。自立とは、より高い価値を求めて自分で自分に言い聞かせる姿勢であり、創造とは、単にものをつくることではなく、「新しく」の意味と「独創・自分で」の意味を含み、他人がやるとおりではなく自分の目で確かめてみることを意味するというすばらしいものです。人生すべてに当てはまるすばらしい訓えだと感心しました。

 

さて演目は「中国文化芸術夢公演」。会場はオープニングの演目からラストまで大いに盛り上がりました。出演者も演技に力が入りすぎたのか、公演時間が10分ほど長くなりました。いや正直に言うと、ある出演者が張り切り過ぎたのか、演技の流れで失敗をしてしまったのです。ただし失敗しても途中で投げ出さないでもう一度やり直すのが「中国文化芸術夢公演」の特徴。弊社のメンバーはそのことを肝に銘じています。さらに集中力を高め、自分の技量を信じて、その出演者は見事やり遂げました。もちろん生徒のみなさんの祈るようなまなざしと力強い応援が後押しをしてくれたのです。最後は出演者も客席も心が一つになり、安堵の大拍手が会場を包みました。

中国雑技は「起承転結」の演技です。したがって 舞台に立った以上、最後まで責任もってやり遂げる のが演技者としてのプライド。しかし人間に失敗は つきものですから、いわゆる「魔がさす」ようなことが起こることがあります。その場面に遭遇したとき、 振り返るのはパニックにならずに、今まで積み重ねた 努力を思い出し、自分の力を信じる心と集中力。 そして成功しても、大いに反省し、もう一度その技を 点検する。実際その出演者は出番を終えた楽屋で一人 黙々と練習を続けていました。

 

楽しかった佐世保工業高校芸術鑑賞会。 後片付けを終えて楽屋口から出た私たちを3名の佐世保工業高校の女子生徒さん達が待っていてくれました。「キャー、ヤバイ、めっちゃ、感動した。」「今までで一番楽しかったです。」「サインして、記念写真、いいですか?」素直な女子生徒さん達の笑顔はキラキラしてとても素敵でしたよ。

ともあれこのような機会を設けてくださったご担当のU先生やM先生をはじめ、多くの先生方や保護者の方々に心から御礼申し上げます。 そしてありがとう、ほんとうにありがとう佐世保工業高校のみなさん!

ところでこのブログを発見してくださった方は、ぜひ公演の感想や印象を書き込んでくださいね。生徒のみなさんの率直なご意見を教科書に、私たちも日々勉強しますから。それではまたお会いしましょう。

 

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