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旅の燕(つばくろ)

2014年05月26日

旅の燕(つばくろ)広島県にお住いのK・Hさんから懐かしいお電話をいただいた。

NHKでも放映された、故山崎豊子原作「大地の子」が一世を風靡した当時、 「現実はあんなもんじゃないよ。もっと悲惨だった。」とつぶやいた方である。

 

K・Hさんは子供のころ旧満州で親とはぐれ、日本軍に見捨てられ、ソ連軍から逃げ、八路軍から逃げ、人身売買の集団から逃げ、髪を坊主にし、汚い男服を着て満州を逃げ回った女性だ。

生きるためになんでも食べ、生きるために中国人と結婚し、生きるために朝鮮人部落へ駆け込んだ女性である。

 

壮絶な半生を過ごし、いまは穏やかな余生を故郷で送っていらっしゃる。

 

その方が好きだったというのが「旅の燕」という歌。

戦後生まれの私にはなじみ薄い歌だが、当時満州で辛酸をなめた方には希望の歌だったようだ。

「お前は生きて日本へ帰れ!」と厳命した親の言葉に従い、K・Hさんは折に触れこの歌を口ずさみながら、生き抜いてきたのであろう。

 

電話を置いて、私はこの歌の歌詞をかみしめている。

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