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芸術鑑賞・都城工業高校のみなさん、ありがとう!

2013年11月07日

中国文化芸術夢公演島原高等学校、唐津西高等学校と続いた芸術鑑

賞会、翌日は一転して南下し、都城工業高等学

校だった。それも同校体育館で午前9時30分

からの開演である。しかも演目は「中国文化芸

術夢公演」。かなりハードな行程だったが、

手ぬかりなく万事うまくいった、といいたいと

ころだが、この世に絶対ということはない。

唐津からの帰途は搭乗時間の関係で福岡空港を

選んだ。ひとまずアジアン芸術夢公演の出演者を見送り、スタッフは中国文化芸術夢公演の出演者を出迎えるべく一気に宮崎空港へ向かった。他のスタッフは別便で鹿児島空港へ向かった。この日のために招請した出演者が、関西国際空港から鹿児島入りするためである。鹿児島で彼女を出迎え、タクシーでJR国分駅へ。国分駅から特急電車に乗り都城駅へ。

この行程が崩れた。

なんと余裕を見て作成した行程にもかかわらず、

主力の出演者が宮崎空港便に乗れないという連絡

が入った。想定外の忘れ物や道路工事や渋滞に巻

き込まれてしまったというのである。この便に乗

れなければもう後の便はない。明日の早朝便に乗

っても都城工業高校午前9時30分の開演には間

に合わない。

中国文化芸術夢公演さあどうするか。弊社では公演の移動日には必ず

誰か社員が会社で待機するようにしている。それは万一このような事態が起きた場合完璧に対応するためだ。

さっそく担当社員に緊急電話。事態はすぐ動き出した。

熊本近くまで走っていた車をユーターンさせ、福岡空港へ。宮崎空港便のチケットをキャンセルし、新たに福岡空港便を入手と同時に、宮崎空港便に間に合っていた出演者を誘導し搭乗させた。彼には宮崎空港着時間を見計らって連絡し、空港からリムジンバスへの誘導。バスからタクシーへの誘導。都城市の合流場所には鹿児島便出迎えのスタッフが待機するというプランを伝えた。

福岡空港便に搭乗した出演者がホテルに到着した

のは最終的に午前2時だった。

この夜は福岡空港、宮崎空港、鹿児島空港から出

演者を集結させ都城市で合流したことになる。ま

ったくもって綱渡り的な作業だったが、予期せぬ

ことがありうるとして、あらゆる事態に対応でき

るよう完璧な計画を立てることも私たちの仕事で

ある。

中国文化芸術夢公演もちろん都城工業高校の先生方も生徒のみなさんも、このようなドラマがあったことなどご存じないのであるが、あえて失敗談として記載させていただいた。

社内では、触れなくてもいいのではという声もあったが、弊社は受託した仕事は完璧にこなす責任を重視するという姿勢を強調したかったのである。それがこの道30年の信用なのだから。

もちろん、出演者、スタッフが、公演ではいつも以上に気合が入っていたことは間違いない。皿回しを演ずる女性が、日ごろ2名ではやらない技をやるという。そして本番、両手でお皿を回しながら、一方の女性の肩に乗って演技を始めた。しかし中途で土台となった女性が左手のお皿を落とした。それは彼女の演技が下手だったからではない。肩の上に乗った一方の女性のバランスが微妙に崩れたため、土台の彼女は一瞬の判断で、左手のお皿を落とし、すかさず肩上の彼女の足首を押さえたのである。まさに起こりうる事故や事態に対して機敏に対応する雑技団の真髄をみた思い。生徒のみなさんは、皿回しのお皿が棒先にくっついていない驚きを交えて、演技としては失敗だったとはいえ、温かい拍手を贈ってくれた。

宮崎県立都城工業高等学校といえば、4年前の

春高バレー全国優勝でも有名だ。来年創立70

周年を迎える。校訓の自律・友愛・創造は簡潔

で分かりやすく、それでいて深い意味合いをも

つ素晴らしい訓えである。

中国文化芸術夢公演校章は、2枚の羽を組み合わせたシンプルなものである。この図案の趣旨は、

大空に羽ばたく鳥のように、飛躍する心意気を示すらしい。また製図学習に必用な羽の刷毛、即ち技術を象徴する。そして羽の交わりは友情のきずな、切磋琢磨をあらわすのだ。

ところで前夜のアクシデントをものとはせず、

頑張った出演者たち。そして大きな拍手で応え

てくれた生徒のみなさん。とても嬉しい公演だ

った。

嬉しいといえば、芸術鑑賞終了後に文化祭を控

えて慌ただしい生徒のみなさんだったが、積極

的に私たちの公演機材搬出を手伝ってくれ、ま

た出演者と筋肉比べをしたり、記念写真を撮っ

たり、ワアー、ワアー、キャー、キャー、それは楽しい光景だった。

ありがとう、都城工業高校のみなさん。

そしてありがとうといえば、F先生と再会できたこと。F先生は前任の高校で芸術鑑賞のご担当をなさり、弊社の作品を採用してくださった方だ。

「前より、数段よかったよ!」

このいただいたお言葉が嬉しかった。

今回ご採用いただいたU先生からは、

中国文化芸術夢公演「日中間が冷え込んでいるからこそ、この鑑賞作品を採用した。期待しています。」との激励も事前に頂戴していた。私たちは高等学校芸術鑑賞会で、毎回、毎回、「信頼」という大きな財産をいただいている。だからもっと、もっと研鑽を積まなければならない、これでいいということはないと全員が心に命じた。

やり遂げた充実感と多少の疲れは大好きな都城だもの、美味しいものを食べるに限る。お昼は吉尾町の「まるた食堂」へ直行した。

ハラハラ、ドキドキで楽しかった都城工業高校芸術鑑賞会。このような機会を設けてくださったご担当の先生方に心から御礼申し上げます。

そしてありがとう、ほんとうにありがとう都城工業高校のみなさん!

ところでこのブログを発見してくださった方は、

ぜひ公演の感想や印象を書き込んでくださいね。生徒のみなさんの率直なご意見を教科書に、私たちも日々勉強しますから。

それではまたお会いしましょう。

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