株式会社 雅夢

2013年07月31日

７月も今日で終わり。さて嬉しい話の続きを。 先にふれたＪＲ南うらわ駅の女性客救出劇。転落に気づいた客が、ホームに設置された『列車非常停止ボタン」を押し、駅事務室から１６人の駅員が駆けつけた。２人の駅員が女性を引っ張り出そうとしたが、うまくゆかず別の駅員がとっさに車両を両手で押しはじめたところ、周囲の乗客も一緒に押しはじめた。その数は４０人に達した。 「押しますよ！せーの！」という駅員の掛け声に合わせて押すと、重さ約３２トンの車両が傾き、ホームとの隙間が広がった。２人の駅員が女性を無事引っ張り上げると、乗客から拍手や歓声が沸き起こり、バンザイをして喜ぶ人もいた。現場に立ち会ったベテラン駅員は「こんなに感動したのは初めて」と語ったという。このあとのＪＲの対応がまたいい。 翌午前中にはさっそく同駅の階段や改札口に御礼のはり紙をし、ホームで異例のアナウンスを流した。「多数のお客さまにご協力いただき、無事に救出することができました。ご協力いただいた皆さまに、心より御礼申し上げます」 アナウンスした駅員の晴れ晴れとした表情と、足早に歩きながらもウキウキとした乗客の気持ちが手に取るように分かる。日本は心優しい良い国だと思う。