株式会社 雅夢

2014年03月10日

障がい者スポーツの祭典、ソチ冬季パラリンピックが開幕しましたね。４年に１度の大会に冬季史上最多となる４５カ国から５００人を超える選手が参加しました。選手たちはこれまでの苦労を喜びに変えて、元気いっぱいがんばってほしいですね。なんといってもオリンピックは平和の祭典ですから。

このソチやウクライナはご承知のように黒海に面しています。黒海は、ヨーロッパとアジアの間にある内海で、マルマラ海を経てエーゲ海や地中海に繋がっています。 この黒海の南がトルコで、そこから時計回りにブルガリア、ルーマニア、ウクライナ、ロシア、グルジアが取り囲んでいます。 黒海は英語ではBlack Sea。トルコ語では「偉大なる海」という意味の他に「黒い海」という意味もあり、ちなみに地中海はトルコ語で「白い海」 というそうですよ。 そういえば引退してしまいましたが元力士で「黒海」 がいましたね。小結まで務め、豪快な突き、押し相撲 で人気でした。この黒海関は、母国語のグルジア語と ロシア語、英語、来日後に覚えた日本語の４ヶ国語を 話すインテリでもあったそうです。

ところで緊迫したウクライナ情勢の報道を聞くたびに 胸が締め付けられます。民族問題や国際政治の難しさ はあるにしても、とにかく武力衝突はさけてほしい。 結局、心身ともに傷つき、泣くのは子供たちなんですから。 平和の祭典ソチパラリンピックが開催されている隣で、ウクライナとロシアがにらみ合っているなんて残念ですね。

ウクライナ・パラリンピック委員会のワレリー・スシュケビッチ会長は、ロシアの軍事展開への抗議として、パラリンピックのボイコットを示唆していましたが「パラリンピックに残る。ウクライナが独立した国として選手団を派遣したことを忘れないようにするためだ」と説明、ソチ冬季パラリンピックへの参加を表明しました。 またワレリー会長は、ロシアのプーチン大統領に「パラリンピック大会中は平和をお願いしたい」と頼んだそうです。ずっと、ずっと平和がいいですね。 人間がいがみ合ってばかりいると、いまに偉大な海・黒海の「竜王」が怒り出し天罰を下すかもしれませんよ。