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春節雑感

2014年01月21日

春節(しゅんせつ)とは旧暦のお正月のことである。

今年は1月31日から。

中国や台湾、韓国、シンガポールやマレーシア、モン

ゴル、ベトナムなどいわゆる中華圏では春節を最大の

行事としている。

とくに中国はこの時期民族大移動が始まり、都市部で

働く出稼ぎの人たちが大きな荷物を抱え、続々と故郷へ、我先に帰省する。

中国の国家発展改革委員会によれば、今年の春節前後に鉄道、道路、水路、空路で移動する人の数は、延べ36億2300万人、前年から2億人増える見込みだという。

この中国の春節は一言でいえば大騒ぎ。

中国人は新暦の正月よりも旧正月(春節)を重んじるが、旧正月の元日は耳をつんざくような花火や爆竹の喧騒で始まる。環境保護や安全上の観点から、近年は都市部での爆竹は禁止されるケースが多いものの、郊外や地方では今も爆竹を鳴らす風習は健在だ。

また中国人にとって旧正月は親せきや友人宅を訪問し、大人数で賑やかに食事や麻雀などをして過ごすことが一般的だ。

それに比べ日本の正月は静かだ。新しい年を迎え、

めでたい日だとしても大騒ぎすることはなく、日本人

の多くはこたつに入ってテレビを見たり、おせち料理

を食べたりしてのんびり過ごす。日本人の正月の過ご

し方は静けさを愛する国民性の表れでもある。

初売りの会場や神社の初詣など人が集まる賑やか場所もあるものの、そのほかはどこも静まり返り、コンビニ以外は人の気配がないこともある。

“賑やかに騒いでこそめでたい”と考える中国人と、“静かに過ごすことこそめでたい”と考える日本人と、確かに正月の過ごし方1つを見ても国民性の違いはおもしろいものだな、などと考えつつ、アジアの中華圏の友人たちに向けて賀状を書いている。あいつも、こいつも、日頃しかめっ面のあの人も、春節になったら大騒ぎするんだろうなあ。

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