芸術鑑賞会・ありがとう、諫早商業高等学校のみなさん!
2025年12月01日
秋が色濃く感じられる11月13日(木)は長崎県立諫早商業高等学校の芸術鑑賞、演目は同じく「中国文化芸術夢公演」でした。
会場は旧知の諫早文化会館。
市内宇都町の御館山公園内に位置するホールで、昨年の大規模改修を経て本年4月にリニューアルオープンしました。
諫早商業高校、愛称は諫商(かんしょう)の芸術鑑賞は2018年12月から7年ぶり2回目の公演受託となります。
諫早商業高校は1941年に開校し、太平洋戦争中には航空工業学校に転換し、戦後は再び商業学校に戻ったという歴史を持っています。
今年で開学84年を迎えました。
諫商は、バドミントン、ソフトテニス、フェンシングなど部活動が盛ん。
また大学進学者はもちろん、社会で通用するビジネス資格の取得に積極的で、多くの生徒がチャレンジし数多くの合格者を輩出しています。
商業系高校として、商業科と情報科を有し、とくに国際コミュニケーション科では特色ある教育を施しています。
コミュニケーション能力を高め、国際社会に貢献できる人材を育成する学科として、外国語は英語と韓国語や中国語を学んでいます。
ALTとのティームティーチングによる少人数の授業や、LL機器・パソコンを活用した授業もさかん。
また国際交流活動やオーストラリアへの夏季ホームステイ研修、中・長期留学も行われ、効果的な学習の一助となっているのです。
さて諫早市までは北九州市小倉から九州道、長崎道をゆっくり走って車で1時間50分。
諫早ICを出て文化会館まで10分。
あいにくと曇り空の一日でしたが楽しい行程ではありました。
先発したPAによる開演準備も終わり、ご担当のA先生との最終打ち合わせも終えて、私たちは生徒のみなさんの入場を待ちました。
やがて上気した笑顔の生徒たちが続々と来ましたよ。
生徒会主導による全体指導が終わり、いよいよ開演です。
緞帳が挙がってからは大歓声の連続、まるで7年前と同じでした。
違うのはインバウンド観光の増加とAI技術の進化。
生徒たちの少子化なども対策が急がれますが、このところまたギクシャクしだした日中関係も気がかりですね。
このままいくと政治的緊張を生み、歴史問題や領土問題、ひいてはナショナリズムの高まりまで進みかねませんが、それはそれとして、2千年にわたり日中両国が築いてきた文化や芸術の交流を拍手で受け容れる諫商の生徒のみなさんは素直ですばらしい。
この素直な友好の姿勢を大切にしたいものです。
ところでこの公演を待たずして短期招聘契約だったとはいえ来日したメンバーの女性Zは帰国となってしまいました。
私たちにとっても残念でした。
「よく頑張ったね。また一緒にやろう」
「ハイ、また来ます。ぜひ呼んでください」
笑顔が素敵な彼女でしたが、中国に帰りたくないような、でも帰らなければならない理由もあり、少し複雑な面持ちでした。
なぜ彼女は招聘に応じ日本に来たのか、それも短期ビザなのに。
彼女のプライバシーもあり、ここでは触れませんが、中国人も日本人も、それぞれ個別に事情を抱えて大変な人生に遭遇することもあるということに私たちは思いをはせなければなりません。
まさに「人間万事塞翁が馬」。
スポットライトを浴びて華やかに舞台に立つ彼女の笑顔を袖で観ながら、複雑な心境に思いを寄せる私たちでした。
でも大丈夫。
事情が好転すれば、また彼女は颯爽と舞台へ上がるに違いありません。
その日まで、再見(さよなら)、等你喔(待ってるよ)、そして加油(がんばって)。
だって
私たちは好朋友(ともだち)だから。
帰路は、大村湾SAで休憩を取り、有名な夕陽を拝みたいと願いましたが、あいにくと曇り空。
でも雲間に時おり差す日の光に輝く大村湾の穏やかなたたずまいに癒されたものでした。
たぶん来年もここへ来るでしょう。
いついかなる時も、いついかなる事情があろうとも、大村湾は静かに私たちを受け入れてくれるのですから。
楽しかった諫早商業高等学校芸術鑑賞会。
このような機会を設けてくださったご担当のA先生やO先生をはじめ、多くの先生方、保護者の方々に心から御礼申し上げます。
そしてありがとう、ほんとうにありがとう、長崎県立諫早商業高等学校のみなさん!
ところでこのブログを発見してくださった方は、ぜひ公演の感想や印象を書き込んでくださいね。
生徒のみなさんの率直なご意見を教科書に、私たちも日々勉強しますから。
また㈱雅夢のフェイスブックもご参照ください。
この道一筋、まっすぐ、雅夢(がむ)しゃらに。
それではまたお会いしましょう。


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