芸術鑑賞会・湧心館高校のみなさん、ありがとう!
2018年11月09日
11月6日(火)は熊本県立湧心館高等学校の芸術鑑賞で会場は同校体育館。
演目は「中国文化芸術夢公演」でした。
6年ぶり2回目の公演となる湧心館高校は単位制の学校で、全日制、定時制、通信制と幅広く生徒のみなさんに門戸を開いています。
このように多様な学びのスタ イルを提供することで、生徒一人ひとりが自分にフィットしたスタイルで楽しく学ぶことができるのです。
ところで6年前、湧心館高校の芸術鑑賞公演は午前中開演で、午後からは昨年2回目の公演をさせていただいた八代東高校でした。
事前に行程をチェックし、間に合うからと受託したのですが、予想以上の出来事に巻き込まれて焦ったことが思い出されます。
一つは終演後に感激した湧心館高校の生徒のみなさんに出演者が取り囲まれたこと。
笑顔、笑顔の交流が始まりましたが、行程を気にするスタッフの思いをよそに出演者はのんびりしたもの。
片言の日本語を連発しながら楽しんでいました。
事前に行程をお伝えしていたご担当の先生のご配慮でようやく交流の輪は納まりましたが、出演者には舞台衣装のままで車に乗り込んでもらいました。
二つ目は熊本益城ICまでの市内道路が予想以上に混雑していたことです。
とくに健軍付近で渋滞に巻き込まれ身動き取れませんでした。
これには焦りましたね。
ようやくたどり着いた熊本益城ICからは、少しだけ制限時速をオーバーして高速道を走りました。
ごめんなさい。
おかげさまで何食わぬ顔で会場入りし、八代東高校のみなさんとお会いした私たちでしたが、このことは今でも大きな反省材料として肝に銘じています。
「想定外は起こりうる。無理な行程は組まず、安全第一で臨むこと」。
さて湧心館高校芸術鑑賞会。
ご担当のT先生とじっくり話し合い前回とはひと味違ったプログラム構成で、京劇を採り入れ、草原のチェロ・馬頭琴の演奏や中国の民族舞踊、もちろん中国雑技も加えてみました。
T先生は理知的でご親切な先生で芸術鑑賞作品に深い造詣を有していらっしゃいます。
そしてI先生。
I先生は定時制ご担当の先生で、T先生から弊社のことをお聞きになったのでしょう、ぜひ定時制の生徒にも見せたいとのことで、こうして2回公演を承ることとなりました。
思い返せば熊本工業高校や大津高校に赴任されていたM先生に親しく対応していただき、そのM先生が湧心館高校へ異動されたことを考えますと、人の輪、ご縁ということを感じます。
T先生も、I先生も、M先生も、とても尊敬できるお方でした。
また会場の体育館入り口には、本日の演目「京劇」の解説やイラストを掲示してくださっていました。
中国の文化芸術を、より分かりやすく楽しめるようにとの先生方のご配慮でしょう。
お気遣いに感謝です。
なお公演当日、K校長先生やA副校長先生、定時制のU教頭先生とご挨拶することができましたが、なんとお三方ともに、以前から弊社の公演をご覧になっていらっしゃるとのことがわかりました。
そういえば弊社は福岡県に続き、おかげさまで熊本県での公演も数多くの実績があります。
「当たり前のことを、当たり前に、愚直でも行っていれば、人の輪は拡がる」
という見本でしょう。
信用って1日では築けませんから。
ところで公演ですが、おかげさまでとても盛り上がりました。
とくに生徒のみなさんに参加してもらった「京劇メイク体験」や内モンゴルのホーミー、美しい中国の「民族舞踊」などは珍しかったのではないでしょうか。
なお定時制では公演終了後、生徒のみなさんと交流会を持ちました。
定時制ですから昼間は働いて夜間に学ぶみなさんで年齢も様々。
100人足らずのみなさんでしたが熱心に鑑賞してくれました。
思えば3年前の熊本大地震。
震源地の益城町の小さな小学校で私たちはボランティア公演をしました。
翌年は熊本支援学校で、そして今年は定時制のみなさんと。
キーワードは、 「がんばろう、熊本!」。
実はすべて、私たちの方が元気をいただく公演でもありましたよ。
そういえばこんなこともありました。
1回目の全日制の公演終了後、虫抑えに軽食をと考えて女性舞踊家に訊きました。
「軽食とろう。ウドン、ラーメン、マック、モス、ケンタッキー?」
すかさず 「ケンタッキー!」という声が上がりました。
「ケンタッキーはアメリカの食べ物。貿易摩擦中なのに中国人はいいのかい?」
そんな軽口に、彼女は笑いながら答えました。
「それは国同士の政治の話。私たちには関係ないよ。ケンタ、大好き!」
それでいいのです。
政治、経済の対極にあるのが文化、芸術ですから。
自由に目覚めた中国人を止めることは、だれもできませんから。
楽しかった湧心館高等学校芸術鑑賞会。
このような機会を設けてくださった全日制ご担当のT先生や、定時制ご担当のI先生やM先生。
そしてご丁寧にご挨拶を頂戴したK校長先生やA副校長先生や定時制のU教頭先生をはじめ、多くの先生方や保護者の方々に心から御礼申し上げます。
そしてありがとう、ほんとうにありがとう湧心館高等学校のみなさん!
ところでこのブログを発見してくださった方は、ぜひ公演の感想や印象を書き込んでくださいね。
生徒のみなさんの率直なご意見を教科書に、私たちも日々勉強しますから。
また㈱雅夢のフェイスブックもご参照ください。
この道一筋、まっすぐ、雅夢(がむ)しゃらに。
それではまたお会いしましょう。
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